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日カンボジア物流政策対話・ワークショップ開催

2019/01/25

国土交通省は1月16日、「日カンボジア物流政策対話及びワークショップ」を開催した。

同対話では、日本の物流施策の取り組み内容を紹介するとともに、カンボジアにおけるコールドチェーン物流およびグリーン物流の促進を図るため、両取り組み内容について日本からの情報提供および意見交換を行った。

ワークショップでは、日系物流事業者等よりコールドチェーン物流に関するサービス品質の維持の取り組みや物流機器が紹介され、コールドチェーン物流発展の重要性について認識が共有された。

●開催概要
日時:平成31年1月16日(水)
場所:カンボジア・プノンペン 
出席者:
(日本側)宮島国際物流課長、農林水産省、在カンボジア日本大使館、JICAカンボジア事務所、JETROカンボジア事務所、物流関連団体、カンボジア進出日系物流事業者、カンボジア進出日系商社、物流関連機器メーカー等46名
(カンボジア側)ビクター公共事業運輸省副大臣、シアン公共事業運輸省次官、ピッチ公共事業運輸省物流総局長、経済財務省税関総合局、商業省、計画省、工業手工芸省、農村開発省、鉱工・エネルギー省、建設省、外務国際協力省、郵便電気通信省、環境省、農林水産省、国家最高経済評議会、カンボジア開発評議会、民間航空庁、物流団体、物流事業者等42名

●議事の概要 
○物流政策対話
(1)日本の物流施策の取り組みについて
現在カンボジア公共事業運輸省では、同国における物流マスタープランを作成中のため、その参考としてもらうため、日本側から我が国の総合物流施策大綱の推進に向けた推進体制や具体的な取り組み内容を紹介するとともに、物流に関わる法律について説明した。

(2)コールドチェーン物流の取り組みについて
日ASEANコールドチェーン物流プロジェクトの枠組みにおける取り組みとして日ASEANコールドチェーンガイドラインの具体的内容の説明およびコールドチェーン物流に関するパイロット事業内容について紹介した。

(3)グリーン物流の取り組みについて
日本側からは、カンボジアにおけるグリーン物流促進の必要性および日本のグリーン物流促進に向けた具体的な取組内容等について説明した。また、ASEANのKualaLumpur Transport Strategic PlanにおいてASEANにおけるグリーン物流促進の先導国となっているマレーシアの運輸省がゲストとして出席し、マレーシアにおけるグリーン物流促進の方針およびグリーン物流パートナーシップ会議の開催について説明した。
 
○ワークショップ
(1)コールドチェーン物流の重要性について
郵船ロジスティクス(株)より、コールドチェーン物流サービスを提供する上での衛生管 理の重要性等について説明がなされた。国際農業者交流協会(JAEC)より、農産物の流通改善のための農業開発支援や農業者レベルの向上、農業市場の発展におけるコールドチェーン物流の重要性についてフィリピンの事例をもとに説明がなされた。農林水産省より、カンボジアにおけるフードバリューチェーンの構築に向けた取り組みおよび日本とカンボジアで積極的に取り組む官民の農業改善活動について説明がなされた。

(2)日本の物流機器の紹介について
マエカワタイ、大日本印刷(株)、ダイキン工業(株)より、コールドチェーン物流を支える物流機器や技術等が紹介された。

(3)その他
カンボジア公共事業運輸省へ派遣されているJICA専門家よりカンボジアのバベットとベトナムモクバイにおける越境通関における長期待機時間問題について状況報告がなされた。現地物流事業者Worldbridge Homes社よりカンボジアにおける経済特区および自由貿易地域の概要紹介と自由貿易地域における自社倉庫の業務概要について説明がなされた。

●日カンボジア物流政策対話の模様

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