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日立物流、インドネシアでPLBライセンス取得

2018/05/29

(株)日立物流は5月29日、同社グループのPT Hitachi Transport System Indonesia(TSID)がインドネシア共和国の「東ジャワ物流センター」で、製造業の大手企業向けに保税物流センター(PLB:Pusat Logistik Berikat)のライセンスを取得したと発表した。

東ジャワ州での認可取得は日系企業初で、業種を問わず様々な製造業の輸出入業務に対応できる。

PLB はインドネシア政府が2015年に導入した制度。従来の保税倉庫では、現地法人が無い企業(非居住者)は国内に在庫を持てず、外部へ委託せざるを得ないという課題があったが、PLB制定に伴い、非居住者でも自社在庫の保有が可能となった。

また、現地法人がある企業も日本国内の在庫としてインドネシアに製品が保管できるため、現地法人のキャッシュフロー効率化が見込める等、様々なメリットが得られる。TSIDはライセンス取得により、製造業の顧客のインドネシアにおける事業展開や、現地法人のキャッシュフロー効率化に貢献し、さらなる物流サービスの向上に努めていく。

●PLBを取得した物流センターの概要
名称:東ジャワ物流センター
所在地:インドネシア共和国東ジャワ州モジョケルト県
(スラバヤ中心地より約45km、タンジュン・ペラク港より約60km、ジュアンダ国際空港より約50km)
倉庫面積/PLB エリア:約 7万5,000平方メートル(延床)/約1万1,000平方メートル(PLBエリア)
PLBライセンス対象:製造業(大企業)向け(2018年5月2日付で取得)
物流センター(輸入のメリット)
・非居住者の資産としてインドネシアに在庫を保有できる
・代理店等を通じて販売/調達する必要がなく、VMIの運用が可能
・課税の対象となるのは、PLBから搬出した製品のみ
・キャッシュフローの効率化が見込める

●PLBを利用したスキームのイメージ図(上)、東ジャワ物流センター(下)

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