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JICA、ブルキナファソ向け無償資金贈与契約の締結
国際協力機構(JICA)は8月18日、ブルキナファソ政府との間で、「ワガドゥグ東南部タンソババイパス道路改善計画」を対象として58億100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(GrantAgreement:G/A)を締結した。
同事業は、ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて、バイパス道路の東南部区間(タンソバ大通り、約7キロメートル)を全面改修し、バイク専用レーン等を新設することにより、都市交通及び物流ネットワークの改善を図り、域内の貿易円滑化と地域経済統合の促進に寄与するもの。
内陸国であるブルキナファソは、物流の80%以上を道路輸送に依存しており、ワガドゥグは、周辺のギニア湾沿岸国及び内陸国を繋ぐ国際回廊の結節点として非常に重要な機能を担っており、同国政府は、首都圏のバイパス整備等を通じた大都市における交通事情の改善を優先課題の一つに掲げていた。
同事業の対象区間は、付近にトーゴのロメ港やニジェールに至る回廊およびガーナのテマ港を結ぶ回廊の起点があることなどから、ワガドゥグにおける環状バイパス道路の中でも最も交通の集中する区間。しかしながら1990年の完成以来、全面的な改修がなされたことはなく、表層や路肩の損傷が激しく、また排水側溝の整備が不十分なため降雨時に車道が冠水するなど、円滑な交通に支障を来たしていた。
同事業により、一日当たりの年平均交通量(バイクを除く)が1万4,000台から3万7,000台に増加し、同道路を通過する一日当たりの年平均貨物量も4,500tから6,900tに増加が見込まれ、一日当たりの年平均旅客人数も、2倍以上の約9万2,000人に増加が予想される。
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