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日立物流・佐川急便、タイ~ベトナム間で越境輸送開始

2016/10/19

(株)日立物流とSGホールディングス(株)は10月18日、両社の海外事業会社である「日立物流バンテック(タイ)」と「佐川急便ベトナム」の共同配送により、10月20 日よりタイ~ベトナム間のクロスボーダートラック混載輸送サービスを開始すると発表した。

これまで、日立物流バンテック(タイ)はタイ国内全域、佐川急便ベトナムはベトナム国内全域の輸送ネットワークを強みに、それぞれ東南アジアネットワークを強化していたが、隣国間の輸送について越境後の輸送を他社に委託せざるを得ず、車両の安定的な確保が課題となっていた。

今回、タイ・ラオスの国境に両社の貨物積み替え拠点を設け、日立物流バンテック(タイ)がタイ国内輸送を、佐 川急便ベトナムがベトナム国内およびベトナム・ラオス間輸送を担う新たな共同配送ルートを確立。タイ・ラオス国境でコンテナごとそれぞれの車両へ積み替え、新たな貨物を載せた車両が各社の拠点まで輸送する。

この連携により、海上輸送では集荷~指定場所への配送まで8営業日かかるところ、クロスボーダートラック混載輸送により4営業日での配達が可能となる。また、安定した車両確保に加え、積み替え地(越境地点)での荷扱い工程を省くことができ、定期運行の実現と安全・高品質な輸送サービスの提供を可能とした。

また両社は今後も顧客の様々なビジネスに合ったサービスを提供するために、バンコク~ホーチミン等の新たなルート展開の検討や、既存ルートの輸送品質向上に取り組んでいく。

スキーム
・タイ(バンコク)ハブ拠点とベトナム(ハノイ)ハブ拠点間を結ぶ約1,500km の共同配送(バンコク~ムクダハン・サワンナケート~ハノイ)
・輸送周期:週1便
・リードタイム:4営業日

●メリット
・40ftコンテナスイッチにより、積み替え工程における破損リスクを低減
・航空便よりローコスト、海上便に比べリードタイムを4日間短縮
・週1便の定期混載便の運航により小ロット需要にも対応

(上)ルートマップ、(下)スキーム図

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