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東芝、ロシア郵便と郵便・物流システム事業で協業
(株)東芝は9月2日、ロシア郵便との間で郵便・物流システム事業における包括的な協業に合意し、覚書を締結したと発表した。
合意に基づき両社は戦略的パートナーとして関係を強化し、具体的な協業内容について検討を開始する。東芝は今回の合意をきっかけに、ロシアでの事業拡大を目指す。
ロシア郵便が運営するモスクワ国際交換局では、同社が2014年に受注した郵便物自動処理システムが2014年末から順次稼働している。同社製の郵便区分機や小包ソータ、税関システムなどで構成されるシステムで、様々な大きさの小包や郵便物の処理を自動化し、機器や作業員の配置や動線を最適化。小包・郵便物の処理能力の向上を実現し、高い評価を得ている。
ロシア郵便は、同国内で複数の物流ハブの自動化を計画しており、今後同国内での郵便・物流システム事業の拡大を目指す東芝と方向性が一致し、覚書の締結に至った。また今回、同局の税関システムの拡張およびコンベヤのレイアウト変更を追加で契約することにも合意しており、2014年からの累計受注額は約53億円になる。
ロシアでは、インターネットショッピングの普及により輸入型小包の量が急激に増加しており、2012年には大規模な処理滞留が発生するなど、効率的な郵便物処理が課題となっていた。今回受注したモスクワ国際交換局向けのシステムは、ロシア郵便による物流ハブ自動化の案件として位置付けられる。
東芝は、世界初の郵便物自動処理装置の開発以来、カナダやセルビア、ブラジル、シンガポール、オーストラリアなど約20か国へ郵便機器システムを納入している。今後も、郵便・物流システムのトータルインテグレーターとして世界各地域のニーズに合ったソリューションを提案することで、海外向けの事業拡大を加速する方針だ。
●ロシア郵便の概要
社名:連邦国営単一企業 ロシア郵便
所在地:37 Varshavskoye Shosse, Moscow, 131000, Russian Federation
代表者:総裁 ドミトリー・シュトラシュノフ
事業内容:ロシア国内における郵便事業
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