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鴻池運輸、印で医療材料26,000点をデータ化しカタログ無償配布

2016/08/09

鴻池運輸のグループ会社CARNA MEDICAL DATABASE PVT. LTD.(カルナ)が8月9日、インドにおける医療材料データ標準化によるサプライチェーン改革に向けた準備を整え、同国初となる医療材料カタログ(MEDICAL PRODUCT CATALOGUE)の完成を発表した。

同カタログにはインド各地の医療材料メーカーから提供された約26,000件の医療材料のデータが掲載されている。

インドの医療業界は2桁成長が注目されながらもサプライチェーンは未だに初期段階に留まっており、同社はインド市場の大きな可能性と日本市場での成功の経験から、医療のインフラ拡充が最重要視されるインドへの投資を決定、2013年11月にメディアスと共同出資してカルナを設立した。

両社はカルナを通じてインドにおける医療材料データベース構築と配信、さらにインドの医療材料サプライチェーンマネジメントシステムを実現するための物流ネットワーク構築を目指し、カタログをインドの主要都市の8,000以上の病院に配布、順次地方の病院にも配布する予定。今後も毎年改定発行し、将来的にはさらに普及拡大させていく考え。

鴻池運輸の鴻池忠彦社長は「当社は物流を基軸とした安全と品質の向上に必要な技術やノウハウを蓄積して成長してきた。その技術とノウハウを活用し、インドの発展に貢献したい。カタログ出版の目的は、医療材料分野のスタンダ―ドコ―ドの整備とサプライチェーンのデジタル化の支援。これにより病院内の欠品や過剰在庫、受発注ミスを防止できる仕組みづくりが進むことが期待されており、この活動を通じてインドの医療業界における安全と品質の向上に貢献し、将来的に本格的な物流サ―ビスの展開につなげていきたい」と語った。

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