[最新ニュース] グローバル

ニチレイ、タイ王国における合弁会社設立

2013/04/05

(株)ニチレイグループの低温物流事業を担う(株)ニチレイロジグループ本社(同社100%出資、以下「ニチレイロジグループ」)は、SCG Logistics Management Co.,Ltd.(以下「SCGL」)と、2013年4月3日にタイ王国に低温物流事業を営む合弁会社の設立に関する契約を締結したことを発表した。新会社は2013年6月に設立、同年9月より事業開始を予定している。

低温物流事業を営むニチレイロジグループは約184万tの冷蔵保管能力を有し、2013年3月時点で国内では第1位、世界でも第6位のシェアを誇っている。1988年から欧州でも事業を展開し、2004年から開始した中国事業とあわせて、現在海外事業の売上高はニチレイロジグループ総売上高の1割強を占めるまで拡大を続けてきた(2011年度海外事業売上高 188億円)。同社は更なる海外事業の拡大を図るため、新規進出国の検討を重ねてきたが、既に(株)ニチレイフーズ(加工食品事業)の進出を通じて知見の蓄積もあり、今後も高い経済成長が見込まれ低温物流市場の拡大が期待できるタイ王国に進出することを決定した。

合弁相手であるSCGLは、タイ王室財務局が約3割出資しているThe Siam Cement Public Co.,Ltd.のグループ会社で、常温度帯で貿易から物流まで幅広い分野で事業を展開している。低温物流事業のノウハウを有する当社と、タイ国内において常温物流事業を展開するSCGLが協同することで、高度な低温物流サービスが提供できると判断した。

新会社は2013年9月より輸配送事業を開始し、2014年7月を目標にバンコク市内近郊で輸出入港にもアクセスが良いサムットプラカーン県内の外環道から約15kmのエリアに冷蔵倉庫を新設する予定。タイ国内の低温物流にとどまらず、欧州や日本との連携も視野に入れた事業展開を目指していくという。

なお、当社連結業績への影響は軽微。

<合弁会社の概要>
商号:SCG Nichirei Logistics Co.,Ltd.
本社所在地および冷蔵倉庫建設予定地:Samutprakarn,Thailand
資本金:5億7,000万タイバーツ
出資比率:SCGL 51% ニチレイロジグループ本社 49%
代表者:取締役社長 境田博幸氏(ニチレイロジグループ本社 海外事業推進部部長代理)
事業内容:冷蔵倉庫業、利用運送業、実運送業、通関業

|↑一覧に戻る|