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神戸製鋼所、中国の高級ばね用鋼線工場の稼動を開始

2013/03/15

(株)神戸製鋼所が設立し、神鋼鋼線工業(株)・サンコール(株)から出資を受けた、高級ばね用鋼線の製造・販売会社「神鋼新弾簧鋼線(佛山)有限公司」(Kobelco Spring Wire (Foshan) Co., Ltd. 以下KSW)は、当初の予定通り2013年2月より工場の稼動を開始した。今後ユーザーからの認証取得を進め、本格的な商業生産に移行する。

KSWは、2012年1月に中国広東省佛山市において高級ばね用鋼線の製造販売を目的として設立した。

世界最大市場である中国における自動車生産台数は、2012年の1,900万台程度から2022年には2,800万台程度にまで拡大すると予想され、中長期的に大きな伸びが見込まれている。

これに伴い、世界の自動車メーカーが中国での製造拠点整備を進めており、世界大手ばねメーカー各社は自動車のエンジンバルブ用弁ばねを始めとする「高級ばね」の増産に向け、現地生産ラインの新設・増強に積極的に取り組んでおり、母材となる「高級鋼線」の需要も拡大している。

同社は自動車弁ばね用線材で世界シェア約50%を有しており、日本・米国・欧州等の自動車メーカーから高い評価を得ており、この様な中国での旺盛な需要を取り込むべく、弁ばね用高級鋼線では海外初となる二次加工拠点KSWを設立し、このほど稼動開始に至ったもの。

同社は、既に自動車向け懸架ばね用線材やCHQ(冷間圧造)用線材の二次加工拠点をタイ(2か所)・米国(1か所)・中国(3か所)に展開しているが、今後も同様に加工メーカーの出資・協力を受けながら、二次加工拠点を整備してグローバル供給体制を構築し、高品質の特殊鋼を供給するという。

<新会社の概要>
会社名:神鋼新弾簧鋼線(佛山)有限公司 Kobelco Spring Wire (Foshan) Co., Ltd.
所在地:中国広東省佛山市南海区
設立:2012年1月
総経理:酒井英典氏
資本金:13億円
出資:同社(神鋼投資有限公司)50%、神鋼鋼線25%、サンコール25%
事業内容:高級ばね用鋼線の製造・販売
製造能力:600t/月 

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