DHLジャパン㈱は3月3日、DHLグループがライフサイエンス&ヘルスケア(LSH)分野における物流体制を大幅に強化するため、専用の航空貨物コールドチェーンネットワークの拡充を発表した。これにより、温度管理を要する医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、さらには細胞・遺伝子治療(Cell & Gene Therapy)製品の輸送体制を高度化する。

ブリュッセル―シンシナティ間で新規導入されたヘルスケアロジスティクス専用のボーイング777型貨物機

同ネットワークは、「DHL Health Logistics」に対する総額20億ユーロの戦略的投資の中核を成す取り組みの1つ。高度な品質管理が求められるヘルスケア製品についてエンドツーエンドでの可視性を確保し、世界有数の製薬・医療機器企業における高度化・複雑化する物流ニーズに対応する。

今回の拡充では、第三者の航空会社や商業航空便への依存度を低減することで、輸送全行程におけるサービスの完全性と温度管理精度を向上させる。同時に、地政学的リスク、輸送スペース不足、規制の複雑化といった外部環境変化への耐性(レジリエンス)も強化する。ネットワークは、30以上のGDP準拠航空ハブおよびゲートウェイを通じて主要市場を結び、温度管理を要する医薬品・医療製品の輸送能力を拡充する。