パナソニック コネクト㈱の100%子会社でEnd-toEndのデジタルサプライチェーン変革のリーディングソリューションプロバイダーである米国Blue Yonderは8月19日(米国現地時間)、返品ソリューションのテクノロジープロバイダーである米国Optoro, Inc.(オプトロ)を買収し、返品管理機能を強化、より堅牢で包括的なソリューションの提供を開始すると発表した。
Blue Yonderは、商品返品が消費者にとって摩擦を生み出し、企業の利益率に悪影響を与えるだけでなく、サプライチェーン全体における在庫活用の大きな非効率を引き起こしており、特に倉庫内や店舗での返品処理は返品ライフサイクルの中でも特に複雑な領域であり、毎年95億ポンド(約43億9,000万kg)の返品が埋立処分されているのが現状と指摘。同社は、大量の返品を抱える大手小売業者やブランド向けのOptoroの強力な返品処理機能に着目し、この分野での機能強化につなげる手段とした。OptoroとBlue Yonderのソリューションが統合されることで、小売業者、ブランド、物流サービスプロバイダー(LSP)は、End-to-Endの包括的な返品管理ソリューションにアクセスできるようになり、サービスを効率化し、廃棄を削減、可視性を向上させることが可能になるとしている。
Optoroの機能と以前の買収(Doddle社)からのBlue Yonderの既存の返品管理ソリューションを組み合わせることで、Blue Yonderは顧客に以下の価値を提供できるようになるとしている。
①エンタープライズグレードの返品処理
クラウドネイティブで成熟した豊富な機能を備えた返品処理および振り分け機能を追加し、倉庫および店舗での返品処理を強化。これにより、返品商品の循環的な流れを完結させる。
②専用返品施設の実現
小売業者、ブランド、物流サービスプロバイダー(LSP)が専用の返品施設を効率的に運営できるようにし、業務の柔軟性と効率性を向上させる。
③店舗での返品対応
店舗用アプリにより、返品処理を高速化し、在庫の振り分けを自動化して回収を最適化し、利益の最大化を図る。返品客の来店を促すことで、再販による収益拡大の機会を生み、新たな購入の可能性を持つ貴重な来店客を獲得する。
④リコマース機能
リコマース事業者向けの設定可能なワークフローを標準搭載した同ソリューションにより、小売業者やブランドは再販可能な在庫を効率的に特定し、最適な販売先へ流通させることを可能にする。これにより、倉庫での滞留や埋め立て廃棄を防ぎ、在庫循環を促進する。
⑤次世代の返品管理
Blue Yonderの返品開始、意思決定、キオスクにおける既存の機能を拡張することで、Blue Yonderの顧客は返品プロセスを完全に管理するために必要なEnd-to-Endの流れを実現する。
Blue Yonderのソリューションを利用する顧客は、以下のメリットを享受できると説明する。
①効率性の向上
返品プロセスに最大18%の在庫が滞留することもある中、返品管理の最適化は極めて重要。Blue Yonderの顧客は返品の受け取り速度を2倍以上に加速させることで、再販までの在庫回転を迅速化し、顧客への返金を早めることができる。
②財務パフォーマンスの改善
返品量の削減や、リバースロジスティクス(逆物流)コストの削減により、大幅なコスト削減を実現できる。さらに、倉庫業務を効率化することで、人件費を抑え、不正も最小限に抑えることができる。
③顧客体験の向上
シンプルでデジタル化された返品プロセスと優れた店舗での返品体験を両立し、迅速な返金や交換を行うことで顧客満足度を高め、ブランドロイヤルティを醸成する。
④持続可能性の向上
輸送距離、在庫廃棄、在庫移動を削減し、さらに返品ラベルを荷物から取り除くことで、持続可能性を改善する。
Blue Yonderは、計画から実行、フルフィルメント、返品に至るまでの包括的なソリューションポートフォリオを持つ唯一の企業として、より持続可能で収益性の高いEnd-to-End のサプライチェーンを構築し続けている。今回の取引は、Blue Yonderにとって過去2年弱で6件目の買収であり、サプライチェーンマネジメント(SCM)分野におけるBlue Yonderの成長の勢いを示すもの。今回の買収により、同社は小売業および物流業界での強みを引き続き発揮することが可能となる。買収契約は、2025年8月19日(米国時間)にBlue YonderとOptoroによって締結された。

