インターロール・ジャパン㈱は3月13日、スイスInterroll Holding Ltd.の取締役会が、最高経営責任者(CEO)であるIngo Steinkruger氏の解任を決定し、後任にはMarkus Asch(マルクス・アッシュ)氏が2025年3月1日付で就任したと発表した。

Interroll 取締役会会長のPaul Zumbuhl氏は次のようにコメントした。「取締役会全員を代表し、Interrollの将来の正しい方向性を示し続けてくれたIngo Steinkruger氏に感謝の意を表したいと思います。我々は、彼の次の活躍を祈っています」

新CEOのAsch氏は2020年からInterrollの取締役を務めており、ドイツのエスリンゲンにある応用科学大学で機械工学の学位を取得している。同社取締役会では、企業と市場を戦略的に連携させた経験と、リーダーシップ、組織開発、危機管理能力を併せ持つMarkus Asch氏が、Interrollを長年の成長軌道に復帰させるのに相応しい人物と確信しており、彼は複雑な課題に分析的に取り組み、明確な優先順位を設定し、現実的な解決策を実行し、短期的な安定を生み出すだけでなく、長期的な成長を可能にする持続可能な戦略を策定してきた実績があるとしている。5年近くInterrollの取締役を務めたことで、さらに貴重な業界知識を得ることができ、取締役会は彼のコミットメントと戦略的スキルを直に体験することができたとしている。

取締役会会長のPaul Zumbuhl氏は、「技術、サービス、市場に関する専門知識を兼ね備えたMarkus Asch氏は、Interrollにとって稀有な存在であり、非常に貴重な存在です。CEOの交代により、市場をリードするグローバル企業として、またマテリアルハンドリング市場における中立的なソリューションプロバイダーとして、Interroll独自の戦略的ポジションは揺るぎないものとなり、さらなる発展を遂げることが期待されます。

サービス部門におけるソフトウェアソリューションの推進等、さらに強化されるでしょう。当社はMarkus Asch氏と引き続き協力し、Interroll が困難な市場環境においても高い収益性を維持しながら成長できるよう、当社の能力を発展させることを非常に楽しみにしています」とコメントしている。

2025年3月3日付でのMarkus Asch氏の取締役辞任により、Interrollの取締役会は5名で構成される。後任取締役の選任には慎重な選考プロセスが必要であり、取締役会は2026年の年次総会で選任候補者を株主に提案する予定。同時にPaul Zumbuhl取締役会会長は、Interrollでの長年の経験と、顧客、市場、技術に関する深い知識を持っていることから、通常の役割とは別に投資家向けの広報業務を担当し、いくつかの戦略的分野で新CEOをサポートする。