ラピュタロボティクス㈱は12月20日、同社の米国シカゴオフィスが、ニードルベアリングと直動案内機器のメーカーで、日本トムソン㈱の米国販売子会社であるIKO INTERNATIONAL,INC.(IKO)へ、人との協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」を納入し、稼働を開始したと発表した。

IKO Internationalで稼働する「ラピュタPA-AMR」

IKO Internationalは従業員のライフ&ワークバランスを大切にしつつ、オペレーションの効率化と生産性の向上を目指している。同社の理念に基づき、会社経営のあらゆる領域においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めてきたが、今回ロジスティックスの分野においても物流現場の作業効率化や生産性向上のため、ラピュタPA-AMRの導入を決定した。

ラピュタPA-AMRの導入により、IKO Internationalの数万点に及ぶ取扱品目の管理や誤出荷の削減に大きな効果を発揮し、ピッキング作業における生産性と正確性の向上が見込まれている。ラピュタPA-AMRの活躍により、製品出荷に関して極めて高い作業効率性が実現できた一方、これまでピッキング作業に従事していた倉庫スタッフ達は、より専門的な知識や技術力を要する業務に挑戦できる環境が生まれた。その結果、市場におけるマシンのブレイクダウン等の緊急補修案件に対して、顧客が必要としている製品をいち早く届けることが可能となったとしている。

「ラピュタPA-AMR」は最適なピッキングルートを計算し、複数のロボットの連携や作業者の誘導を行う。同AMRは動的な環境に対応しながら、資材の効率的なピッキングと搬送を支援し、既存のインフラともシームレスに統合するとしている。

●IKO Internationalの高宮憲児社長のコメント
IKO Internationalは未来に目を向けています。当社はお客様が抱える問題やビジョンを理解し 、その解決の実現に向けたソリューション製品と技術サービスを提供していく一方、事業運営においても最新のテクノロジーを活用し、継続的な事業成長の基盤構築をすることにも挑戦しています。当社の倉庫で使用されている ラピュタ社のラピュタPA-AMR は、よりスピーディーで強力なカスタマーサポートを実現すると同時に、倉庫スタッフ達がより個々の能力を発揮しやすい製品機械加工等の専門分野において活躍できる機会を創出しました。これまでのところラピュタPA-AMRは、当社の経営方針に合わせた倉庫改革への着手を初めて具体化するものとなり、継続的な事業成長を実現する過程において実に有意義な挑戦になりました。

●ラピュタロボティクスの森亮執行役員のコメント
話し合いの当初から、IKO Internationalのリーダーシップ チームは新しいテクノロジーを採用することに強いコミットメントを示し、これらのイノベーションに必要な知識を従業員に身につけさせることの重要性を認識して下さっていました。このような先進的な企業様にとって意義のあるDXを推進できることを嬉しく思っています。