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三井化学、韓国メガネレンズ材料メーカーを子会社化

2013/02/21

三井化学(株)は、プラスチックメガネレンズモノマーの製造・販売を行っている韓国のKOC  Solution社(以下、KOC)につき、2月20日、株主である同社の経営陣等との間で株式譲渡契約を締結し、当社が同社発行済株式の51%を取得して子会社化することを発表した。

同社は、メガネレンズモノマー事業を、2011年度中期経営計画において競争優位事業をグローバルに拡大する「世界トップ5事業」の一つとして位置づけ、同社が得意とする高屈折率分野でグローバルに拡販するとともに、2011年には低屈折率分野で全世界に販売ネットワークを持つスイスのAcomonを買収するなど、M&Aを含めた積極展開を進めている。一方、KOCは、中~高屈折率のプラスチックメガネレンズモノマーの製造を行い、主に中国市場に販売している。

今回、KOCの株式取得により同社を子会社化することで、次の効果を見込んでいる。
(1)従来の製品ポートフォリオにKOCの中~高屈折率品を加えることにより、製品ラインナップを拡充
(2)KOCが中国のメガネレンズ関連企業集積地に保有する製造・販売拠点の活用により、拡大する中国市場での当社グループ製品の拡販を強化

同社グループは、KOCの子会社化により、プラスチックメガネレンズ材料のグローバルリーダーとして、市場におけるプレゼンスをさらに強化していくという。

<KOCの概要>
商号:KOC Solution Co., Ltd.(CEO:Dong Gyu Jang)
事業内容:プラスチックメガネレンズモノマーの製造・販売
本社所在地:韓国 大田市
主な事業所:
工場 韓国/世宗 中国/江蘇(子会社)
研究所 韓国/大田
販売 韓国/大田 中国/鎮江(子会社)、江蘇(子会社)
設立:1999年10月
資本金:5億ウォン(1ウォン=0.08円として約4,000万円)
株主構成:KOC経営陣等
(株式取得後は同社が51%保有、残り49%を現株主が保有)

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