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日立金属、インド・自動車用鋳物メーカーと技術・販売提携

2013/02/08

2月7日、日立金属(株)および日立金属グループのNam Yang Metals Co.,Ltd. (以下 南陽金属)は、インド VIKASグループのRPS VIKAS Castings Pvt.Ltd.(以下 RPSビカス社) およびGarima Vikas Metals Pvt.Ltd.(以下 ガリマ社) と自動車用鋳物について技術・販売提携をしたと発表した。自動車生産台数が増加しているインドにおいて、現地企業と技術・販売提携を行うことで、インド市場への展開を加速する。

同社グループで生産する自動車用の高靱性ダクタイル鋳鉄HNMは、高強度でありながら靱性が高い(粘り強い)特長があることから、自動車の重要保安部品であるサスペンション部品を中心に使われている。最近では、同社が、従来製品よりも2割以上も軽量化したサスペンション部品(車を支える部品として機能し、万一の衝突時には、破断せず変形して衝突エネルギーを吸収する機能がある。また、自動車の環境性能、動力性能の向上のために軽量化も求められている。現在、高靱性ダクタイル鋳鉄HNMRは、日本(真岡工場)、韓国(Nam Yang Metals Co., Ltd.)、米国(Hitachi Metals Automotive Components USA, LLC)の3拠点で生産し、日本国内市場、アジア市場、北米市場向けを中心として出荷)を開発し、ますます採用が拡がっている。

世界の自動車生産台数(IHS Inc.(本社:米国コロラド州)調べ)は、2012年には8,000万台であり、5年後の2017年には1億台を突破すると予想される。その中でも北米とアジアは継続して生産台数が増加。特にインドは、2012年の370万台から2017年に610万台になると予想され、市場としての重要性がさらに高まると見込まれる。

同社および南陽金属は、インド系に加えて日・米・欧系自動車メーカーに顧客基盤を持つインドのVIKASグループのRPSビカス社およびガリマ社と、自動車用鋳物について技術・販売提携をした。

本提携に基づき、2月から、VIKASグループへの技術支援を開始し、高度な技術が要求されるサスペンション部品について生産委託体制の構築を始める。市場としての重要性がさらに高まると予想されるインドにおいて、競争力の高いサスペンション部品の生産を可能とすることで、インド市場への展開を加速し、同社グループのグローバルでの成長をめざすという。

販売目標 2016年度 サスペンション部品で20億円/年

Nam Yang Metals Co., Ltd.
会社名:Nam Yang Metals Co., Ltd.(南陽金属(株))
所在地:韓国 慶尚道大邱広域市 

RPS VIKAS Castings Pvt.Ltd. 
会社名:RPS VIKAS Castings Pvt.Ltd. 
所在地:Shivaji Marg, New Delhi 110015, Delhi, India

Garima Vikas Metals Pvt.Ltd.  
会社名:Garima Vikas Metals Pvt.Ltd. 
所在地:Shivaji Marg, New Delhi 110015, Delhi, India 


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