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ヤマトアジア、シンガポールTIDIKI EXPRESS社の株式を取得

2014/07/10

ヤマトホールディングス(株)(本社:東京都中央区)傘下で東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA PTE. LTD.(本社:シンガポール)は、東南アジアでの事業基盤のさらなる強化と法人顧客向けサービスの充実を目的に、シンガポール国内で緊急配送ネットワークを有するTIDIKI EXPRESS (PTE.) LTD.(本社:シンガポール)との間で、株式譲渡契約を締結し、発行済株式の85%を取得して同社を子会社化すると発表した。

ヤマトグループは、本年4月から新たな中期経営計画「DAN-TOTSU3か年計画 STEP」を開始し、2015年のASEAN10か国と日本を含むFTA(自由貿易協定)パートナー諸国6か国によるRCEP(東アジア地域包括的経済連携など)の動向を見据えつつ、アジアでの事業基盤の強化を図っている。

シンガポールでは2010年に宅急便事業を開始し、通販や食品などBtoCを中心としたシンガポール国内の配送サービスとして幅広く利用されているが、BtoBの納品物流でも、数時間以内の緊急輸送や大型商品の配送、配達時付加業務の実施等、顧客からの多様なニーズが存在していた。

TIDIKI社を子会社化し、ヤマトグループ独自の宅急便と、TIDIKI社が持つ顧客ごとにカスタマイズされた緊急配送、それぞれのネットワークとノウハウを組み合わせることで、相互の強みを活かしたBtoB分野での一層高度なサービス提供を実現していくとしている。

TIDIKI社はアイケア、日用品、電子機器等の業界において優良なグローバル顧客と多数取引があり、これらの企業に対してヤマトグループの機能を追加することで、より高付加価値なサービスを提供する。

(1)ヤマトグループが持つ貨物追跡のノウハウやシステムを共有し、大きな追加投資なしで既存顧客により高度なサービスを提供する。

(2)法人顧客の多様なニーズの中で、汎用的な宅急便サービスで対応可能なものを宅急便ネットワークで請負、配送コストの最適化を図ることで、顧客の利益改善に貢献する。

(3)ヤマトグループのロジスティクス機能、フォワーディング機能、決済機能等を融合させることで、国際間調達から域内配送、決済におよぶトータルソリューションを提供する。

<TIDIKI EXPRESS (PTE.) LTD.の概要>
名称:TIDIKI EXPRESS (PTE.) LTD.
※社名を「YAMATO TIDIKI EXPRESS PTE. LTD.」へ改称予定
所在地:48 TOH GUAN ROAD EAST #06-98 ENTERPRISE HUB SINGAPORE 608586
取締役:Liau Joseph(財務担当)、Soh Toy Wah(オペレーション担当)
事業内容:国内配送、倉庫業、利用運送事業
資本金:210,000SGD
設立日:2007年1月18日

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