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日本通運、台湾に新倉庫「NEXT倉庫」を竣工

2014/05/15

日本通運(株)の現地法人、台湾日通国際物流股份有限公司は、台湾北部の桃園県桃園市に新倉庫「NEXT倉庫」の営業を1月から開始したと発表した。

近年、台湾ではEC市場が右肩上がりで成長しており、台北市などの消費地へインターネット通販で購入された生活雑貨などが多く流通し、海外で生産された商品の輸入や台北市などへの配送需要が高まっている。しかし、台北市内には倉庫を建設できないという規制がある。台湾日通では、これらの物流ニーズに応えるため、隣接する桃園県に述床面積約2万7,300平方メートル、4階建ての倉庫を新設した。新設倉庫は消費地である台北市内から約20キロメートル、輸出入貨物の玄関口である台北港まで約22キロメートル、桃園国際空港まで約17キロメートルという好立地だ。

同倉庫の機能については、4階は、定温、防塵仕様となっており、電子部品、健康食品など温度管理が必要な貨物の保管に対応する。3階は中二階構造とし、保管スペースを最大限活用できるようVNAラック(Very narrow aisle rack[極端に間幅が狭い通路のラック])、3WAYフォークリフト(前・左・右の3方向の荷役作業が可能なフォークリフト)、ピッキングフォークリフトを設備。1階には、大型トラック12台が同時に接車でき、スムーズな入出庫が可能だ。また、24時間常駐警備、監視カメラ、センサー機能を完備し、セキュリティー面でも万全の体制を整えている。さらには、在庫管理システム「REWARDS」を導入しており、ピースピッキングや検品作業など在庫管理だけでなく付加価値をつけたサービスも提供する。

消費地への配送については、提携している宅配業者「宅配通」の活用で台湾全土をカバーし、EC市場で不可欠なクレジットカード決済、コンビニ渡しにも対応する。

同社は台湾での倉庫は7か所目となり、今後も、ますます高度化する顧客ニーズへの対応をさらに強化するとともに、台湾内の同社ネットワークを活用して様々な輸送サービスを拡充していくとしている。

<NEXT倉庫の概要>
施設名:NEXT倉庫
住所:台湾桃園縣桃園市塩務路57巷31號
敷地面積:4,000坪(約1万3,200平方メートル)
延べ床面積:8,260坪(約2万7,300平方メートル)※メザニン含む、約3万6,200平方メートル
立地:中山高速道路(高速一号線) 「南崁」ICから約10分、桃園国際空港より約17Km、基隆港より約50Km
※NEXTは、Northern Formosa in East Asia Xover (crossover)Terminalの略。

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