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センコー、タイに2か所の物流センターを建設

2014/05/02

センコー(株)は、来年2015年4月のオープンを目指し、タイ最大の貿易港であるレムチャバン港に、輸出入貨物を中心に扱う物流センターの建設に着手したと発表した。

また、バンコク市内からアクセスの良い内陸部のアユタヤ市内にも、2年後の2016年4月稼働予定の物流センターの建設用地を購入した。

現在、同社はタイ国内では、バンコク市内にフォワーディング業務や、日系化学メーカーの工場内物流・国内輸送・輸出業務などを中心に行う「Senko (Thailand) Co.,Ltd.」を2006年7月に設立し、事業展開している。

また2012年には豊田通商タイと合弁で「Senko Logistics (Thailand) Co.,Ltd.」をタイのチョンブリ県に設立し、2013年4月から日系自動車メーカー向けに自動車部品調達輸送(ミルクラン輸送)事業を展開している。

ASEAN10か国は、人口6億人を抱え、日系メーカーをはじめとする生産拠点、また消費市場として、近年、注目されている。

またASEANでは、単一市場・生産拠点、競争力のある経済圏、均整のとれた経済発展などを目指す「ASEAN経済共同体」の2015年創設が進んでおり、これらASEAN地域の国際分業と生産ネットワーク構築が進むことで、物流の拡大が期待できる。

特にタイは、「陸のASEAN」を繋ぐ高速道路網であるメコン経済回廊の中心であり、「海のASEAN」においても、重要な物流地域になっている。

同社では、ASEAN物流ネットワーク構築による事業拡大を図るため、第1ステップとして、タイ国内に物流センターを開設する計画で、来年2015年4月にレムチャバン港に輸出入物流センターを、2016年4月に内陸部のアユタヤに物流センターをそれぞれ建設する予定。

第2ステップでは、タイ周辺諸国への拠点拡大を進め、タイを起点とした国際陸上輸送による「陸のASEAN」、第3ステップでは、海上輸送を中心とした「海のASEAN」への物流ネットワークを構築する考えだ。

<レムチャバン輸出入物流センターの概要>
レムチャバン港は、タイの貿易港の中心で、製造業の生産体制増強などで、輸出入貨物の物量が増加し、物流センターニーズが高まっている。同社は、レムチャバン港から約10km、車で20分の距離にあるピントン工業団地に、倉庫棟3棟を建設する。
所在地:タイ王国 チョブリン県 シラチャ郡 ピントンランド
敷地面積:4万8,593平方メートル
建物構造:鉄骨造、平屋建て
延床面積:3棟 2万1,416平方メートル
稼働予定:2015年4月

<アユタヤ物流センターの概要>
アユタヤは、バンコク市内から約70kmで、バンコク港やタイ東北部、さらには隣国のラオスやカンボジアへの利便性も良く、洪水対策も十分に施されている。タイでは近年、バンコクを中心に、現地資本や、日系をはじめとする外国資本による量販・小売企業の進出が盛んな反面、物流の課題を抱えている。同社は、これまで培った量販・小売物流のノウハウをタイで展開するため、アユタヤに量販・小売店向け物流センターの建設を計画している。
所在地:タイ王国 アユタヤ県 ウタイ市
敷地面積:45,312平方メートル
建物構造:鉄骨造、平屋建て
延床面積:約2万平方メートル
稼働予定:2016年4月

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