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三菱商事、スペイン・バレンシア港でコンテナターミナル運営事業へ初参画

2014/04/07

三菱商事(株)は、(株)上組と共同でコンテナターミナル運営事業に参画すると発表した。

この度、スペイン・バレンシア港コンテナターミナルを運営するTCV Stevedoring Company S.A.(以下、TCV社)の発行済み株式25%を、Grup Maritim TCB, S.L.(以下、GMTCB社)から上組と共同で取得した。

企業の国際分業の進展、経済のグローバル化などを背景に、コンテナ輸送の重要性とニーズがますます高まっており、世界のコンテナ輸送量の成長率は過去20年間で年平均9.5%と、GDP成長率の世界平均3.5%の3倍近くになっている。

バレンシア港は、首都マドリードを含む人口1,300万人のスペイン最大の経済圏を後背地としている。また、欧州北西部・地中海航路におけるトランシップのハブ港としても機能し、コンテナ取扱量は東京港とほぼ同規模、かつ地中海最大の取扱量を誇る(450万TEU/2012年)。同港のコンテナ取扱量は過去20年間で年平均13%の高い成長を遂げており、その取扱貨物の50%以上が成長著しいアジア関連貨物であることから、引続き高い成長が見込まれる。

同社は、GMTCB社との戦略的提携により、今回初めて本格的なコンテナターミナル事業に進出する。日本政府が推進する「インフラ・システム輸出戦略」に応えるべく、同社はコンテナターミナル事業を成長性の高い事業分野と位置付け、GMTCB社とアジアやアフリカ、中南米の新興国を中心にグローバルに協業を推進することで、引き続き、インフラ事業への取り組みを強化していくとしている。

<TCV社及びTCVコンテナターミナルの概要>
所在地:スペイン/バレンシア
設立:1998年
事業内容:コンテナターミナル運営事業及びターミナルに付随する関連輸送サービス
ターミナル:最大水深16m、バース1,675m、ガントリークレーン10基
従業員数:111名(2012年末時点)
代表者:Mr. Jose Luis Alabau, General Manager
年間取扱量:約70万TEU(2013年実績)
特徴:人口1,300万人を有するスペイン最大の経済圏を後背地とし、北西欧州・地中海航路におけるトランシップのハブ港である

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