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三井倉庫、タイバンコク新物流施設の稼動開始

2014/03/06

三井倉庫(株)は、タイで建設していた新たな物流施設(延床面積1万9,000平方メートル)がこのほど完成し、2月から本格稼動を開始したことを発表した。同社グループ全体として、急速に拡大するバンコク都市部向けの商品の流通や機械部品の物流の拠点として運営していくという。

すでに、多くの顧客の貨物の取り扱いを開始しており、このうち約1万5,000平方メートルは、同社のタイ現地法人がバンコク都市圏を睨んだ消費財等の物流拠点として運営し、約4,000平方メートルは、航空貨物事業を行っているグループ会社三井倉庫エクスプレス(株)の現地法人が、機械産業などの部品物流対応の拠点として活用する。 

同社は、2016年3月期を目標最終年度とする現行の中期経営計画「MPVE2013」の事業方針として「アジアパシフィック地域における成長領域への集中投資」を掲げており、現在、タイのほか、インドネシアのジャカルタ、中国の上海、韓国の釜山で物流施設の新設・増設を進めている。すでにすべてのプロジェクトが着手済みであり、このたびのバンコク施設の稼動開始に続き、本年中には、その大部分が完成する見通し。

同社はアジアパシフィック地域の9か国において、長い国では30年以上にわたり物流事業を展開してきており、物流施設の規模は2013年12月末時点で延床面積約33万7,000平方メートル(東南アジア17万4,000平方メートル、北東アジア16万3,000平方メートル)となっているが、現在工事中のすべての施設が完成すれば、延床面積は約10万5,000平方メートル(31%)増加し、合計約44万2,000平方メートル(東南アジア22万2,000平方メートル、北東アジア22万平方メートル)に達する見込み。

同社は、今後とも、「MOVE2013」の目標達成に向け、世界の成長センターであるアジアパシフィック地域での事業基盤強化や3PL、ヘルスケア関連物流など成長分野の強化のための効果的な投資を積極的に行っていく方針だ。

また、本年10月に予定している持株会社制への移行により、事業を一層スピーディに展開・成長させていく体制を整備し、事業規模と収益の拡大を目指していくとしている。

<タイ新物流施設の概要>
名称:MITSUI-SOKO LOGISTICS CENTER BANGNA Km.19
所在地:バンコクから東に約20km(空港に至近)
延床面積:1万9,098平方メートル
施設:平屋建倉庫及び2階建事務所

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