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日本通運、日系企業初のタイ-マレーシア間国際鉄道輸送サービスを開始

2013/12/13

日本通運(株)は、タイ・バンコク-マレーシア・クアラルンプールにおいて日系企業として初となる国際鉄道輸送サービスを12月18日から開始すると発表した。

今日、アセアン加盟国は、アセアン共同体の実現に向けた動きが盛んで、所得、購買力の向上から消費市場としての成長も著しく、製品の地産地消が進んでいる。このような背景からアセアン域内、各国間の物流はますます活発になっている。

同社は、すでに中国・上海、シンガポール間約7,000kmをトラック輸送で結び、中国と東南アジアの域内物流をサポートするサービス「SS7000」を展開している。しかし、地産地消が進む中、「SS7000」の主要ルートであるタイ-マレーシア間の輸送量は近年大幅に増加しており、輸送能力の増強が大きな課題となっていた。

同社が始める国際鉄道輸送サービスは、専用列車により最大27両分の貨物を一度に運ぶことで大量輸送が可能となり、輸送能力の大幅な増大を実現する。一方、コスト、通関手続き時間を含めたリードタイムは従来のトラック輸送と同等だ。

同社では本年7月から試験輸送を実施し、サービスレベル、品質、定時性、安全性を確認できたため、「SS7000」プラスワンの輸送手段として、この国際鉄道輸送サービスを本格的に実施する。

さらに、環境負荷の少ない輸送手段である鉄道を利用することで、同区間における温室効果ガス排出量はトラック輸送と比較して削減が可能となる。

まずは、自動車部品関連の輸送を中心に定期運行サービスを開始するが、運行便数を増やすことにより輸送キャパシティーを広げ、さらなるサービスの拡充を目指している。

同社は基幹輸送サービスであるSS7000に本サービスを加えることにより、アセアン域内物流をさらに強化し、様々な輸送モードを通じて、顧客の物流ニーズに対応していくとしている。

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