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日本郵船、フィリピン商船大第三期生106人が卒業

2013/09/24

日本郵船(株)がフィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(以下TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (以下NTMA)の第三期生106人の卒業式典が9月23日、マニラ近郊カランバ市カンルーバンの同校で行われた。第三期生は2009年に入学し、3年間の基礎教育や操船シミュレーター、エンジンプラントなどを用いた訓練の後、当社訓練船で1年間の乗船実習を行ってきた。

卒業生の晴れの式典には、フィリピン開発銀行のヒル・エー・ブエナベンツーラ(Gil A. Buenaventura)社長兼CEOなど多数の来賓を迎え、同社代表取締役会長の宮原耕治、TDGのロベルトC.デルガド(J. Roberto C. Delgado)会長らが出席した。

NTMAでは、同社グループが日本で培ってきた船員育成の経験に加え、フィリピンの状況に合わせた基礎学力を向上させる独自プログラムを採用し、質の高い船員の育成を図っている。

第三期生は、第一、二期生に引き続いて、フィリピン船員教育機関の統一テストの結果で、上位をほぼ独占しただけでなく、現在行われている海技資格試験でも順調に合格の実績を積み上げている。卒業生は海技免状取得後、同社グループの運航船に三等航海士・三等機関士として配乗され、同社グループの育成プログラムを経て、全船種において船長・機関長を目指すことになる。

また、出席者は卒業式典当日の午後、今年6月に完成した大学新校舎やそれに隣接する同社の新船員研修施設を視察した。

同社は今後も、将来の同社船員の中核となる幹部候補として、フィリピン人船員のさらなる「質」と「量」の向上を図っていくとしている。

<NYK-TDG MARITIME ACADEMYの概要>
開校日:2007年6月3日
規模:学生(定員数)航海科  90名/機関科 90名 1学年計 180名
(2012年までは航海科 60名/機関科 60名 1学年計 120名)
職員 約50名
場所:マニラ近郊カランバ市カンルーバン(マニラ市内から車で約1時間)
システム:3年間の講習と1年間の乗船実習の4年制
理念:学生個々の人格形成と実践的な海事技術の習得を中心にした世界に通用する船員の高等教育を行う。

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