日本パレットレンタル㈱(JPR)は10月5日、ユーロパレットの販売にかかる認証を、European Pallet Association(EPAL)から取得した。EPALによる認証は日本企業初の事例となる。

ユーロパレットには、ヨーロッパ向けの輸出を行う企業を中心に一定のニーズがあるが、これまで国内にEPALの認証を受けて直接販売を行う企業はなかったとしている。JPRはEPAL認証の販売者として品質の高いユーロパレットを提供していくとしている。

●ユーロパレット
1,200×800mm等のサイズで規格化された、ヨーロッパで流通しているパレット。EPALは一定の品質を担保することができる企業に対して、ユーロパレットの製造、補修、販売についての認証を行っている組織で、ユーロパレットの品質を保持する役割を担っている。

そのため、EPALはユーロパレットを取り扱う企業に対して審査、認証を行い、定期的な検査も実施する。正規のユーロパレットにはEPALの刻印がなされており、EPALの規定する品質を満たしている点を示している。

●日本国内でのユーロパレットへの需要
ユーロパレットは、日本の標準規格サイズ(1,100×1,100mm)とは異なる仕様で、国内では一般的ではない一方、ヨーロッパ向けの輸出を行う国内企業では、現地の顧客からユーロパレットでの出荷を求められる場合があり、一定のユーロパレットへのニーズがあるとしている。

従来、国内にEPAL認証企業が存在しなかったため、ユーロパレットの調達は輸出企業にとって課題の1つとなっていた。安定した品質のパレットを確保することに加え、ユーロパレットの取引単位が、海上コンテナ1個分と非常に大きくなってしまうことが多かったこともその理由の1つとしている。

JPRは販売に関する認証企業として品質のよいパレットを提供するほか、小ロットの販売も展開していく予定(※)。
※販売ロットについては、サイズ、地域等をご相談の上となる。

●European Pallet Association(EPAL)
https://www.epal-pallets.org/eu-en/

●JPRが販売しているユーロパレットを含む主なパレット
https://www.jpr.co.jp/service/pallet/wood/index.html

●JPRの展開する国際間レンタルサービス
https://www.jpr.co.jp/demand/internal_rental/app/