2022/01/20

トランコム(株)は1月20日、同日付取締役会でシンガポール共和国の物流会社Starlink Resources Pte. Ltd.（SLR社）およびグループ会社のH&S Co Pte. Ltd.（H＆S社）の発行済株式100％をそれぞれ現株主1名より取得することについて、同日付で株式譲渡契約を締結することを決議した。

トランコムグループは、2021年4月より「サスティナブルで効率的な輸配送の実現」を目指すべく、中長期ビジョンとして「“はこぶ”を創造する」を掲げた。このＴＲＡＮＣＯＭ ＶＩＳＩＯＮ２０２５では「ASEAN地区での成長強化」を主要戦略の1つとしている。

同社グループの海外展開は2008年にタイ王国での事業を開始、その後2014年に中華人民共和国に進出し、幹線輸送事業、3PL事業、人材派遣事業を展開してきた。2019年には、シンガポールで国際空港・地下鉄・学校・商業施設等のビルクリーニングサービス事業を行っているSergent Services Pte Ltd を子会社化した。

ASEAN諸国への拠点展開を推進する中、今回シンガポールに拠点を置き、アパレル・ヘルスケア等のグローバル企業の物流業務を行っているSLR社およびH＆S社の株式取得を実施する。

SLR社は、シンガポールにおいて効率的な物流を構築したいという強い思いで設立した会社で、顧客の店舗・倉庫における在庫管理や受発注を最新ITシステムで対応し、高い収益性を維持しいる。

また、今後はマレーシア・タイ・インドネシア等への進出を検討していることから、同社グループにおける海外市場の成長戦略を加速するほか、日本国内で培ったコア事業とのシナジー増大を図り、ASEAN地区における物流機能の構築が実現できるものと考えている。