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データ・テック、インドネシアで脱炭素化共同実証
(株)データ・テックは親会社の兼松(株)と連携し、12月10日付でインドネシア国営石油大手Pertamina Patra Njagaとの共同実証に合意し、同社運送トラックの燃費改善による脱炭素化と物流効率改善への支援実証を開始した。
同プロジェクトは環境省「コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業」(※)の一環として実施。Pertaminaは同社が持つLPGスキッドタンク車両にデータ・テック製インドネシア版セイフティレコーダ(ISR)を装着することで、事業運営上のリスクである車両の安全配慮や運行管理の効率化が可能となる。端末はジャカルタ、西ジャワ、中部ジャワ、東ジャワの各地域の車両に5年間取り付けられ、合計130個のISRが日々車両データ収集と燃費及び運転効率改善指導に寄与する。
車両挙動解析技術に強みを持つデータ・テック製端末は、車両の位置・状態を監視し、危険挙動履歴を確認して、運転の安全性について独自ロジックを用いて分析する。国内では事故率を最大50%削減し、燃料消費率を最大10%向上させ、日常のメンテナンスコストを削減してきた。交通事情や道路環境の異なるインドネシアをはじめとした海外においても、同社技術を兼松グループのネットワークを用いて拡販していくことを目指している。
兼松グループでは、中期ビジョンの重点施策に、「グループを挙げたDX推進」、「SDGs達成に向け、環境、社会、安全をテーマとする事業分野での投資を推進」を掲げている。データ・テックと兼松は質の高い環境技術・製品のカスタマイズ・普及を通じて脱炭素社会を構築し、交通事故のない社会と世界のCO2排出削減に貢献していく。
※「コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業」は二酸化炭素排出抑制のために相手国ごとの環境規制・制度や文化慣習等の特性に応じ、質の高い環境技術・製品のリノベーション・普及を通じて脱炭素社会を構築し、国内の技術開発への還元等もつなげていくことを目的としている。データ・テックは2019年に執行団体である(公財)地球環境センター(GEC)から当該事業の採択を受けた。
●LPGスキッドタンク車両前全体写真(左)、調印式の様子(右)
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