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双日、ミャンマー最大の流通事業グループと資本・業務提携

2013/08/13

双日(株)とシティー・マート・グループ(以下「CMグループ」)は、ミャンマーにおける生活消費財・食品の卸売事業を共同で展開していくことに合意し、資本・業務提携契約を締結したことを発表した。

CMグループは、ヤンゴンを中心にスーパーマーケット15店、量販店5店、コンビニ20店を有する小売事業や、ヤンゴン・マンダレー・ネピトー等の主要都市で生活消費財・食品の卸売事業を展開する同国最大の流通事業グループ。同グループのプレミアム・ディストリビューション社(Premium Distribution Co., Ltd:本社ヤンゴン)は、食品を中心とした卸売事業を展開しており、ヤンゴンを中心に約500社の顧客ネットワークを有している。同グループでは、急成長を続ける市場のニーズに対応するために、海外輸入品の更なる充実と卸売・物流のオペレーションの近代化・効率化及びコールドチェーンの強化を進めている。

同社とCMグループは共同出資によりシンガポールにおいて、同グループ向けの生活消費財・食品などの調達をおこなう新会社を設立する予定。同社の日本及びASEAN 域内でのネットワークを活かし、CMグループがミャンマーにて販売する海外輸入品の調達をおこなう。また、同社からプレミアム・ディストリビューション社向けに卸売・物流関連システムのリースなどを行い、CMグループにおける卸売・物流オペレーションの近代化・効率化の実現、コールドチェーン事業の強化を図っていくという。

ミャンマーでは昨年11月に新外国投資法が制定され、また、2015年にはAFTA(ASEAN自由貿易地域)に基づく ASEAN市場の統合が控えており、同国においてもほぼすべての関税が撤廃される予定。6,000万人の市場をターゲットにした様々な分野での外資系企業の進出や ASAEN域内貿易の活性化が見込まれ、同国内の卸売・物流事業の急速な発展が期待される。

同社は、昨年4月にベトナムにおいて大手食品卸売企業のフン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング社を連結子会社とし、同国の食品卸事業に進出している。 同社は、今後も ASEANにおける内需拡大、域内貿易の増加を視野に入れ、ASEAN域内での消費財流通分野における多角的な事業展開をおこなっていくという。

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