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Wise、シリーズC投資で5,000万ドル調達
配送ルートと配送業務を最適化するAIプラットフォームを開発するWise Systems Inc.は10月6日、米国の投資会社Tiger Global Managementが主導し、Section 32、Valo Ventures、Gradient Ventures、Prologis Ventures等、新規および既存のベンチャーファンドが参加するシリーズCの投資ラウンドによって、5,000万ドルの資金調達を完了したと発表した。
同社はリアルタイムに自動化されたシステムを提供することで、ラストワンマイルに関連した企業で働く世界中のドライバーの配送業務およびサービス業務のオペレーション強化に貢献。今後は調達した資金を活用することにより、製品開発と主要地域における市場拡大をさらに推進し、次世代ソリューションによって配送ルートの自動生成や配送業務の最適化を図りたいと考えている企業等、世界的な需要の高まりに応えていく構え。
ラストワンマイルの配送オペレーション向けAIテクノロジーで市場をリードするWise Systemsは過去2年間でビジネスを急拡大させ、2期連続で前年比300%という大きな成長を遂げる中で行った今回の資金調達に関する発表は、今年に入ってから同社が発表したSAP App Storeでのプラットフォーム利用や、日本市場への進出に関する発表に続く重要ニュースとなる。特に日本進出のアナウンスを行った直後の7月には、ダイムラー・トラック・アジア(DTA)傘下の三菱ふそうトラック・バス(株)(MFTBC)との提携についての発表も行い、日本のMFTBCの顧客向けにWise SystemsのAIプラットフォームの提供が開始された。その新たなパートナーシップにより同社は販売エリアを世界で最も多忙なラストワンマイル市場の1つである日本の商用車業界にまで拡大することが可能となった。
配送ルートと配送業務を自律的に最適化するWise Systemsのソリューションは、配送ルートを自動的にスケジュールし、進行中の配送状況を監視するほか、機械学習を活用して配送の遅延をインテリジェントに調整することにより、トラックの効率やパフォーマンス、さらにはフィールドサービスの品質を継続的に改善することを可能にする。
2014年に米国で設立されたWise Systemsはデータを利用して商品やサービスの移動方法を変革することを目的に設立された。Wise Systemsを導入した企業では、走行距離が最大15%減少、配達遅延が80%減少、トラックの使用率が20%増加するなど、車輌に関連した要素全体で大幅な効率化を達成している。Wise Systemsのリアルタイムに自動化されたシステムは、配送とフィールドサービスの運用プロセスを強化することによって、Anheuser-Busch社やLyft社をはじめ、食品、飲料、小包、宅配便、フィールドサービスなど様々な業界における数十億ドル規模のグローバル企業の経営改善に貢献している。
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