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センコー、PDセンター建設でグリーンボンド発行

2020/08/28

センコーグループホールディングス(株)は8月27日、国内市場で公募形式によるグリーンボンドの発行を予定していると発表した。

本グリーンボンドとは別に、国内市場で公募形式による普通社債(10 年債)の起債も予定している。

センコーグループの2021年度までの中期経営5か年計画「センコー・イノベーション・プラン 2021(SIP21)」の一環として、東海エリアにおける物流の効率化とモーダルシフトの提供を通じたグリーン物流の推進のため、岐阜羽島PDセンターと湾岸弥富PDセンターを建設する計画を進めている。物流の効率化やグリーン物流の推進は、温室効果ガスの削減に資するものであることから、地球環境に対する同社の姿勢をより明確に示すために、今回PDセンター建設資金をグリーンボンドの発行により調達し、建設を推進することとした。

●グリーンボンドの概要
発行体:センコーグループホールディングス(株)
発行年限:5年(予定)
発行額:100億円(予定)
発行時期:2020年9月(予定)
資金使途:岐阜羽島PDセンター、湾岸弥富PDセンターの建設資金に充当
主幹事証券:大和証券(株)
幹事証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株)
グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント(※1):大和証券(株)
その他詳細は決定後に公表予定。
※1:グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント:グリーンボンドのフレームワークの策定およびセカンドオピニオン取得の助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援をおこなう者。

●グリーンボンド フレームワークの策定および外部評価(セカンドオピニオン)の取得について
グリーンボンドの発行にあたって、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンドガイドラインに定められている 4つの要件(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価と選定、3.調達資金の管理、4.レポーティング)に対応したグリーンボンドフレームワークを策定した。

グリーンボンドの適合性評価については、第三者機関の(株)格付投資情報センター(R&I)より、国際資本市場協会(ICMA)による「グリーンボンド原則2018」および環境省「グリーンボンドガイドライン2020年版」に適合している旨のセカンドオピニオンを取得し、「R&Iグリーンボンドアセスメント」において最上位評価である「GA1」の予備評価を取得している。

また、本社債の発行にあたって第三者評価を取得することに関し、環境省の「令和2年度グリーンボンド発行促進体制整備支援事業」の補助金交付対象となっている。

●資金使途について
本グリーンボンドは、岐阜羽島PDセンター、湾岸弥富PDセンターの建設費用を対象としており、2か所のPDセンターの運営を通じた顧客の物流効率化の実現により輸送に係るCO2排出量を削減するほか、PDセンターにおける省エネと再エネ利用を通じた自社のCO2排出量の削減を実現する。

●岐阜羽島PDセンター概要
建物投資額:42億円(うち2020年度:23億円)
建設地:岐阜県羽島市上中町(岐阜羽島インター南部東地区)
敷地面積:1万8,700平方メートル
延床面積:3万500平方メートル(倉庫2万6,400平方メートル、バース2,800平方メートル、事務所1,300平方メートル)
設備関係:自家消費型太陽光パネル
開設予定時期:2021年4月

●湾岸弥富PDセンター概要
投資額:80億円規模(2021年以降)
建設地:愛知県弥富市鍋田町
敷地面積:2万9,664平方メートル
延床面積:4万4,739平方メートル
設備関係:自家消費型太陽光パネル
開設予定時期:2022年4月

●岐阜羽島PDセンター(上)、湾岸弥富PDセンター(下)の完成イメージ

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