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流通サービス、最先端AGVを導入

2020/08/25

(株)流通サービスは8月25日、ポーラ・オルビスグループのオルビス(株)の掲げる「テクノロジーの積極活用と協創により省人化と生産性の向上を実現する次世代物流構築」の方針に合わせ、集荷から発送までをマテリアルハンドリング企業の(株)椿本チエインと協働し自動化した「T-Carry system」を新設し、中国のZhejiang LiBiao Robot製AGV(自動搬送ロボット)をプラスオートメーション(株)より導入、一部を改良して稼働を開始したと発表した。

同社は生協の個人宅配サービスやオルビス(株)の化粧品商材の物流実績を持つ。AGV導入効果は、

(1)省人化によるコスト削減
(2)複数業務統合による省人化
(3)出荷能力現状比30%増
(4)労働負荷低減(待たせない・歩かせない・持たせない・考えさせない)
(5)省スペース化による200坪の空きスペースの創出

等が見込まれており、同社はすでに実稼働に向けて諸所の調整業務を完了している。同AGVはAI技術を活用した優れた管理システムによって最適なルートで走行し、循環する仕組みで、バッテリー消耗時には稼働エリア内の充電ステーションへと向かい、自ら充電するもの。

導入効果を数字で見ると、これまでのオルビスへの通販対応として人材投入89人に対し65人と27%減。就労者の作業負荷はAGV導入前は低・高頻度品で2種類の設備稼働で、特に低中頻度品の集品に関しては1日中の歩行が必須で、カート・DAS・検品梱包作業時のピックケース持ち上げや高頻度集品ライン及び検品時には待ちが発生していた。

また、目視による発送先の方面別仕分けが常時発生していたが、導入後はカート集品の歩行やピックケースの持ち上げ作業はなくなった。AGVが常に待機するので集品・検品作業時共に作業待ち発生がなく、方面別仕分けは全て自動化になった。これにより処理能力は導入前1,800件/時に対し、導入後は2,400件/時と約30%増となり、今後の同社の受注ポテンシャルの時間・量・質ともに大きく底上げすることが期待されている。

●搬送ロボティクスAGV導入施設
・所在地:埼玉県加須市鴻茎3200-1(流通サービス・騎西物流センター内)
・延床面積:1万2,623坪(オルビス・DECENCIA 使用面積:3,828坪)
・構造・規模:耐火耐震建築物 地上4階建て
・交通:東北自動車道・加須ICより8km

●「T-Carry system」の稼働する様子

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