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ヨコレイ、長崎ソーティングスポット竣工

2020/06/12

横浜冷凍(株)は6月11日、新施設として長崎県長崎市三京町に「長崎ソーティングスポット」を竣工したと発表した。

同施設が位置する長崎県周辺の海域は日本有数の漁場として知られ、同社は1983年から水産加工施設を併設した長崎物流センターを運営している。長年にわたり同社の水産品の取り扱い、業績に寄与してきたが、施設の老朽化や選別・凍結作業従事者の不足・高齢化、作業の身体的負荷の削減が課題となっていたことに加え、海外への輸出量増加のために製品のさらなる拡充と高品質化が求められていたことから、今回新たな選別棟と冷蔵倉庫を建設した。

同施設の竣工により、九州では15拠点目、長崎では3拠点目の施設となり、収容能力は九州で21万t、長崎で2万2,000tとなる。凍結能力は既存の長崎物流センター、佐世保冷凍工場を合わせると、219t/日となり、ヨコレイでは最大の凍結能力を保有する冷凍工場となる。

設備面では、選別棟には魚の選別から凍結後の積み上げまで、自動化された自動鮮魚選別ライン・自動脱パンラインを導入。これまで魚の選別・凍結は身体的負荷が高く、拘束時間の長い作業だったが、本設備で人が介在するのはフォークリフトによる凍結庫への入出庫のみとなり、社員の作業負担を大幅に削減している。

●新施設概要
名称:長崎ソーティングスポット
所在地:長崎県長崎市三京町646番60
構造・規模:鉄骨造2階建て
敷地面積:1万6,463平方メートル(4,980坪)
延床面積:9,130平方メートル(2,762坪)
(選別棟:4,839平方メートル(1,464坪)/冷蔵倉庫棟:4,192平方メートル(1,268坪)/その他:99平方メートル)
建築面積:8,280平方メートル(2,505坪)
冷蔵収容能力:F級4,779t+C級鮮魚室
凍結能力:166t(41.5t×4室)
主な設備:高効率自然冷媒冷凍機(NewTon)、水冷式スクリュー冷凍機(NH3使用)、空冷一体型冷凍機(CO2使用)、自動鮮魚選別ライン、自動脱パンライン、急速凍結設備(41.5t×4室)、サーモシャッター、太陽光発電システム(197.4kW)、リチウムイオン蓄電池(33.6kWh)、全館LED照明

●長崎ソーティングスポット

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