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STLCがJHEP認証でAランク評価を取得

2020/05/21

SGHグループで物流不動産を対象に投資運用事業を行っているSGアセットマックス(株)は5月20日、運用を受託する私募ファンドの保有物件である「佐川東京ロジスティクスセンター(STLC)」で、5月15日付で(公財)日本生態系協会が開発・運営を行っている生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量評価するJHEP認証(※1)を物流施設として初めて取得したことを明らかにした。今回の認証では、Aランクの評価を得ている。

STLCは東京都江東区の「みどりの条例」に基づき、地上部、屋上庭園、壁面、接道部をシラカシやツツジ、オオシマザクラ等の樹木等で植栽し、敷地全体で約6,226.04平方メートル(竣工時点)の緑化を実現しており、生物多様性に配慮した街づくりに貢献している。

SGアセットマックスはサステナビリティ方針(※2)に基づく運用を推進していくと同時に、外部評価による客観性の確保を目的として、今回のSTLCにおけるJHEP認証取得に向けた取り組みを行ってきた。STLCでは高木のタブの木、ケヤキ、シラカシ等地域本来の植生である樹木が多く植栽された外構および施設屋上にも緑化が施され、みどりの確保と同時に社員の憩いの空間が創出されていることが評価され、物流施設初となるJHEP認証取得を実現した。

※1:「事業前の過去の状況」と「事業後の状況」とを、植生や当該地域を指標する野生の生きもの(評価種)にとっての住みやすさから自然の価値を比較し、その差を評価、ランク付けするもの。
※2:https://www.sg-assetmax.co.jp/docs/sustainability_20200420.pdf

●STLC物件概要
所在地:東京都江東区新砂2-2-8
建築面積:1万9,388.27平方メートル
延床面積:7万5,054.23平方メートル
建物構造:鉄骨造陸屋根6階建(事務棟)、鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根5階建(物流棟)
建物用途:事務所、倉庫業を営む倉庫、荷捌場
竣工:2012年11月
主たる環境対策:
・事務所棟の一部窓ガラスにLow-eガラスを導入
・事務所棟外壁のルーバーによる遮熱性能(直射日光の緩和)
・開放のできる窓の設置
・屋上緑化、壁面緑化
・西側ガラスへ遮熱・遮光フィルムの設置
・メインの従業員通路の緑化とインターロッキングブロック施工
・屋根へのガラス繊維シート裏張加工
・屋上アスファルト防水断熱工法(TAF)
・乾式断熱屋根(SI-M2)

●高木のタブの木、ケヤキ、シラカシ等地域本来の植生である樹木が多く植栽されたSTLCの外構

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