同施設が位置する子安の土地は、1969年に旧子安物流センター、1973年にヨコレイ初となる本社ビルが建てられた土地であり、同社の全国展開への拠点となった場所になる。
旧子安物流センターは老朽化により2017年に閉鎖したが、同跡地に人材育成に特化した施設「横浜みらいHRD」、サテライト機能を持ち実地研修も行える冷蔵倉庫「横浜みらいサテライト」を建設する方針を決定。
HRDは「Human Resource Development」の略称で、同施設では70~80人が一度に座学研修を行える部屋を備え、PCルームではシステム開発も行う。
横浜みらいサテライトは、これまで全国各地で行っていたフォークリフト等の実地研修を大人数で一度に行うことができるほか、研修施設としてだけでなく京浜地区の冷蔵倉庫逼迫の緩和につなげるため、同社横浜物流センターのサテライト機能を持つ冷蔵倉庫としての役割も担う。
設備面では、冷却設備に高効率自然冷媒冷凍機(NewTon)を採用。また、トラック予約受付システム「Yokorei Truck Reserve System」を導入し、荷主・従業員・ドライバーにとって円滑な入出庫を行う。入退館のフードディフェンスシステムの完備や屋上太陽光発電システムの設置等、「人」「もの」「地球」にやさしい冷蔵倉庫となっている。
●施設概要
名称:横浜みらいHRD 横浜みらいサテライト
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町一丁目1-7
構造・規模:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
敷地面積:6,724.91平方メートル(2,034.28坪)
延床面積:5,925.33平方メートル(1,792.41坪)
建築面積:3,074.97平方メートル(930.17坪)
横浜みらいHRD 3階建て
延床面積:1,128.62平方メートル(341.4坪)
横浜みらいサテライト
・2階建て
・延床面積:4,796,041平方メートル(1,451.0坪)
・冷蔵収容能力:F級5,064t
・主な設備:高効率自然冷媒冷凍機(NewTon)、トラック予約受付システム、フードディフェンスシステム、太陽光発電システム(159.6kW)、全館 LED 照明
●横浜みらいHRD(上)、横浜みらいサテライト(下)