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災害に強い「プロロジスパーク千葉1」竣工式開催

2019/10/08

プロロジスは10月7日、千葉県千葉市稲毛区において、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉1」の竣工式を執り行った。

同施設は竣工に先立ち、アズワン(株)、綜合警備保障(株)、(株)レプレゼント、東陽倉庫(株)、朋和産業(株)等と賃貸契約を締結済みで、契約済みは賃貸面積の約85%に上る。

隣接敷地にはマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉2」を開発中で、2020年11月の竣工予定。両施設合わせて延床面積約21万平方メートルを超える物流ハブ「プロロジスパーク千葉」として完成する予定で、引き続き入居企業を募集している。 

竣工式には、アズワンの井内卓嗣代表取締役社長、レプレゼントの堀口靖弘代表取締役社長をはじめとする入居企業関係者、千葉市の熊谷俊人市長、設計・施工を担当した(株)フジタの奥村洋治代表取締役社長、プロロジス代表取締役社長の山田御酒社長らが参列した。

●開発地
千葉湾岸エリアから約6kmに位置し、国道16号と東関東自動車道の結節地点に開発される。東関東自動車道の千葉北ICから約3km、京葉道路の穴川ICからも約4kmと近い。東関東自動車道と京葉道路の両高速を利用して都心部へアクセスすることが可能で、国道16号を 利用した首都圏配送の利便性にも優れている。物流施設集積地である千葉湾岸部と16号内陸部の両特性を併せ持つ希少な立地で、Eコマース、首都圏へ配送する食品・日用雑貨、空港を利用した国際貨物など、多様な物流ニーズに対応できる物流適地となる。

●周辺環境
施設が立地する千葉市および隣接市内には複数の住宅集積地が広がり、JR主要駅(稲毛駅、西千葉駅、四街道駅)から発着するバス路線網が充実。円滑な雇用確保が期待できる。さらにJR・千葉都市モノレール都賀駅から「プロロジスパーク千葉1」までは、既存路線バスの停留所を途中停車駅とした専用シャトルバスを運行させる予定。また、OpenStreet(株)が提供するシェアサイクル(HELLO CYCLING)のサイクルポートを12台分敷地内に設置。働く人の通勤利便性および近隣地域の交通ネッ トワーク向上に寄与する。 

●施設概要:災害に強い高スペックな施設仕様
ダブルランプウェイにより、各階のトラックバースに45ftコンテナセミトレーラーや 21mフルトレーラーがアクセス可能な仕様で、ワンフロアは中央車路を隔てて約7,000坪、最小賃貸区画は約1,300 坪と、幅広い顧客ニーズに対応可能な構成とした。

施設の運営面では「スマートバースシステム」の導入を検討。倉庫内には、プロロジスがアイキュージャパン(株)と共同開発した高天井用センサ付きLED照明および制御システムを採用し、入居企業の電気使用量削減と庫内オペレーションの可視化をサポートする。 

また、2018年8月に近畿地方に甚大な被害をもたらした台風21号の経験から、「プロロジスパーク千葉1」の屋根や軒樋は従来の基準以上に強い風圧に耐えらえる仕様としたほか、災害時における入居企業の安全とBCP(事業継続計画)に配慮し、以下の設備を備えている。
・緊急地震速報や電話の不通時にも使用できる衛星電話
・停電時にもトイレの利用を可能にする、井戸水浄化システムや備蓄型組立仮設トイレ「ほぼ紙トイレ」の採用
・停電後約72時間の安全を確保する非常用発電
・停電時に、ポータブル発電機で電動シャッターの開閉を可能にする電源切替盤を内蔵した電動シャッター(特許出願中)を一部に採用

2019年9月の台風15号の影響を受けた「プロロジスパーク成田3」にも上記の電動シャッターが採用されており、入居企業は施設備品のポータブル発電機を利用し、停電中もシャッターを稼働させることができた。

このほか、(株)ポプラの運営するコンビニエンスストア「生活彩家」が出店し、無人レジ導入による24時間営業を行う予定。

また、プロロジスパークでは初めての取り組みとなる私設ポストと宅配ボックスを設置。施設内のカフェテリアには、グループで過ごせるエリアとパーソナルなエリアを設け、多様な使い方で快適に過ごせる空間デザインとし、無料Wi-Fi(無線LAN)や有線放送(BGM)を導入する。入居企業が来客対応や打ち合わせなどに利用できるオフィススペースや貸会議室も整備した。

●「プロロジスパーク千葉1」施設概要
名称:プロロジスパーク千葉1
所在地:千葉県千葉市稲毛区六方町210-27
敷地面積:6万6,117.49平方メートル(20,000.54坪)
延床面積:14万6,980.01平方メートル(4万4,461.45坪)
構造:地上5階建て、柱RC造、梁S造
着工:2018年5月
竣工:2019年10月

●「プロロジスパーク千葉1」 (上)、地図(下)

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