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FAプロダクツ他、工場スマート化でコンソーシアム

2019/09/02

(株)FAプロダクツと(株)オフィス エフエイ・コム他は、最新技術を駆使し全体最適化された革新的な工場(スマートファクトリー)を提供することで製造業に新しい価値を創出するため、企業コンソーシアム「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」を創立したと発表した。

「Team Cross FA」の幹事会社はFAプロダクツ、オフィス エフエイ・コムに加え、ロボコム(株)、日本サポートシステム(株)、ロボコム・アンド・エフエイコム(株)の合計5社が務める。

公式パートナーには鹿島建設(株)、(株)電通国際情報サービス、日研トータルソーシング(株)、(株)日立システムズ、ミツイワ(株)を迎え、最新製造ラインの提供にとどまらず、デジタルエンジニアリング、ITシステム、工場建設、人材派遣・教育、設備保守・サポートまでトータルソリューションとして提供できるオープンな組織体として活動していく。

また、幹事会社が加盟する(一社)日本ロボット工業会、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)をはじめ、関係省庁・地方自治体・団体等とも密接に連携、経済産業省が提唱する「Connected Industries」の実現も狙いとしている。

●Team Cross FA
スマートファクトリーをワンストップで提供できるコンソーシアム。製造・物流のスマート化を一貫してサポートする。FA・ロボットシステムインテグレータ5社を幹事企業、工場設立・運営に欠かせない各ソリューションを提供する大手企業を公式パートナーとして構成される。「グランドデザイン(全体設計、工程設計、物流設計、構想設計)」「人と設備の最適化」「エネルギー最適化(省エネ、再生可能エネルギー活用、デマンド管理)」「自律コントロール(シミュレーション、AI活用)」等、スマートファクトリー構築に必要な複数の分野において、「最新の技術×最高のサービス=最強の組み合わせ」で、横串を通したソリューションを提供する「ファクトリービルダー」の側面も持ち合わせている。

特にシミュレーション技術を核とする「デジタル生産技術」と、それを具現化する「リアル生産技術」の両面を活かした「デジタルツイン」の技術力を保持。スマートファクトリー化プロジェクト実行時は、リアルファクトリー(実際の工場)を作る前段階においてデジタルファクトリー(デジタルデータ上の仮想工場)を構築。シミュレーションによって計画の確実性を裏付け、費用対効果を検証しながら推進する。

また、生産設備の詳細設計・製作・組立を行う前に、デジタルファクトリー上でシミュレーションを実行、修正ポイントを事前に洗い出し、プロジェクトの負荷を前工程に分散させることにより、手戻りが少ない確実なプロジェクト推進を実現する。プロジェクト完了後も、シミュレーションによる未来予測ができる自律制御され最適化された工場として運用、将来の計画変更もデジタルファクトリー上で検討した後に実行できるため、市場環境にあわせた柔軟な経営・生産にも寄与する。

また、Team Cross FAは特定メーカーに依らない「マルチベンダー」が中心となって構成。常に最新・最高なツールを組み合わせて技術を研鑽している。自動化が進んでいる自動車、電機業界はもちろんのこと、食品・薬品・化粧品という「三品」と言われる業界や、人手不足が深刻な物流工程での経験も豊富だという。

●Team Cross FA全体像

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