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大和物流、埼玉県草加市で新物流センター着工

2019/07/30

大和ハウスグループの大和物流(株)は7月30日、埼玉県草加市で物流施設「(仮称)草加物流センター」を着工した。

同センターは同社と荷主企業のサンデン・リテールシステム(株)(SDRS)が共同で、2016年10月に施行された「改正物流総合効率化法」の認定を受けた物流施設。

同法は2者以上が連携して、物流を総合的かつ効率的に実施することにより、物流コストの削減や環境負荷の低減等を図る事業に対して、その計画の認定や関連 支援措置(営業倉庫に対する法人税・固定資産税等の減免や、市街化調整区域への開発許可に関する配慮等)を定めたもの。

同社にとって同法の認定を受けた物流施設はこれで3拠点目となる。

●効率化計画の概要
同センターでは、物流業務に加えて、製品(ショーケースや冷却 ユニット、コーヒーマシン等)の洗浄や抗菌対応等の整備業務を一貫して実施することで、物流の効率化を図る計画。 従来、同社はSDRSの赤城事業所(群馬県前橋市)が生産した製品の関東エリア向けの輸配送や保管業務を担当。その中で、製品の整備業務が必要となった場合には既存の物流センターから返送する必要があり、無駄な輸送が発生していた。

そこで今回の物流施設は設計段階から、SDRSの専用仕様とすることで、整備業務に対する施設面での対応とレイアウトの最適化を行い、物流全体の効率化を図る。また、(株)Hacobuの「トラック予約受付システム」を導入することで、トラック待機時間を70%、CO2排出量を20.12%(59.9t-CO2、杉の木約4,279本のCO2吸収量に相当)削減する計画。

●「(仮称)草加物流センター」新設による効果(計画値)
環境負荷低減:CO2排出量20.12%削減 
省力化:入出庫台数3.88%削減、走行距離3.43%削減、走行時間3.43%削減、輸送量11.52%削減 

●施設概要
名称:大和物流(株)「(仮称)草加物流センター」
所在地:埼玉県草加市柿木町字竹1201番1他
敷地面積:1万4,482.00平方メートル(約4,380坪)
延床面積:1万4,453.02平方メートル(約4,372坪)
構造・規模:鉄骨造地上2階建
床荷重:1階2.0t/平方メートル、2階1.5t/平方メートル
搬送設備:貨物用エレベータ2基(3.6t:1基、4.5t:1基)、垂直搬送機2基(1.5t) 
最寄りIC:東京外環自動車道外環三郷西ICから約4.4㎞、東京外環自動車道草加ICから約5.6㎞
最寄り駅:JR東日本武蔵野線越谷レイクタウン駅から約2.0㎞
着工:2019年7月30日
竣工:2020年5月末予定
稼働:2020年6月予定

●完成予想図(上)、センターの稼働前と稼働後のフロー比較(中)、立地(下)

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