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プロロジス、IPTを約40億ドルで買収

2019/07/25

プロロジスは7月15日、2019年第2四半期(4月~6月)の決算結果を発表した。同四半期の1株当たり純利益は0.60ドルと、前年同期比0.03%減少。期末時点の運営中施設稼働率は96.8%と同0.6ポイント低下した。

また、期末後に米国のIndustrial Property Trust(IPT)を買収することで最終合意。同社はIPTが所有する不動産資産を約39億9,000万ドル(約4,269億3,000万円)で取得する予定。取引はキャッシュで行われ、取引総額には債務の継承・返済分が含まれる。取引は2019年第4四半期から2020年第1四半期の間に完了する見通しで、IPTの株主による承認と一般的な商習慣に則って行われる。

IPTの運営中ポートフォリオは約348万平方メートル、236物件で構成され、96%はプロロジスが事業展開しているマーケットに立地している。特に今回の買収によりプロロジスは南カリフォルニア、サンフランシスコ・ベイエリア、シカゴ、アトランタ、ダラス、シアトル、ニュージャージーにおける事業を拡大することができる。

現在プロロジスは米国で2つのファンドを運用。IPTのポートフォリオは取引完了後、同ファンドのいずれかまたは両者により保有・運営される予定。今回の買収により、安定稼働後の1株当たりの年間コアFFOが0.05~0.06米ドル程度増加する見通し。レバレッジ(負債比率)に対する影響はほとんどないと見ている。運営中の不動産資産に対する一般管理費率は約4%減少する見込み。

これに伴い、同社は2019年の収益予想の修正も発表。1株当たり純利益は当初の2.08ドル~ 2.18ドルから、2.38ドル~2.46ドルへ、年度末の施設稼働率は96.5%~97.5%から96.5%~97.5%へ、ストラテジックキャピタルからの収益(ファンド運営からの手数料収入を含む)は3億9,000万ドル~4億ドル(約417億3,000円~428億円)から4億1,500万ドル~4億2,500万ドル(約444億500万円~454億7,500万円)へとそれぞれ修正した。

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