[最新ニュース] 物流・生産拠点

SGL、EC事業者向けプラットフォームセンター新設

2019/06/07

佐川グローバルロジスティクス(株)(SGL)は5月31日、東京都江東区で2020年2月をめどに竣工し、順次稼働を予定している国内最大規模の物流センターにEC事業者向けのプラットフォームセンターを新設すると決定したことを発表した。

同社はSGホールディングスグループが同物流センターを核として推進する「X(エックス)フロンティアプロジェクト」で、物流倉庫用の各種設備やシステム、スペースを複数のEC事業者が共同利用できる「シェアリング・フルフィルメントサービス」を展開。多額の設備投資を要する最新の設備・システムを複数の事業者で共有することで、より少ない費用負担でECビジネスを展開できる利点がある。

加えて、同センターは首都圏と国内各地を結ぶ物流ネットワークの重要拠点となることから、都内の好立地にあるハブセンターとしての強みを活かし、センター内に中継センター機能を置く佐川急便(株)やSGHグローバル・ジャパン(株)と連携した輸送体系の整備が可能となり、SRC(佐川急便の営業所と直結した物流施設)機能によるカットタイム・顧客受注時間の延長や輸送品質の安定化を実現できる。

将来的には当日配送(即配)やリードタイム短縮、コンビニ配送の拠点化も見据えている。

●具体的な機能
(1)シェアリング・フルフィルメントサービス
・「荷物の保管」「梱包」「搬送」の各業務で、下記の業界最先端のロボットやIT(情報技術)機器を導入し、作業効率を従来のロジスティクス業務と比べて約20%向上を実現する。
・作業効率の向上に伴い、現場での約20%の省人化が可能となるほか、作業時間の短縮にも貢献する。(2)極限まで高い輸送品質の安定度を追求したシステム

(2)極限まで高い輸送品質の安定度を追求したシステム
上記(1)の過程で仕分けした荷物は佐川急便(国内)、SGHグローバル・ジャパン(海外)のプラットフォームとの連携により、国内EC市場はもちろん、近い将来の拡大が予想される域外ECにも対応できる配送サービスを実現できる。

●物流センターの概要
所在地:東京都江東区新砂2-3/3-3
アクセス:東京メトロ東西線南砂町駅徒歩4分
規模:鉄骨7階建て
延床面積:17万1,315平方メートル

●(株)オカムラが提供するロボットストレージシステム「オートストア」(上)、(株)フジテックスが提供する(株)ギークプラス製自動搬送ロボット「EVE」(下)

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