[最新ニュース] 物流・生産拠点

日通、九州医薬品センターを着工

2019/06/03

日本通運(株)は6月3日、新たな医薬品サプライネットワーク構築の核として新設する国内4拠点(東日本、西日本、富山、九州)のうち、最初の着工となる九州医薬品センターの地鎮祭を開催した。

同社は医薬品に関するGDP(※)の日本への導入に伴う医薬品物流の変化に対応し、GDPに基づく品質管理に加え、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワークを構築する計画。

物流インフラが充実する北九州市に設置される同センターは、九州地方への医薬品供給のみならず、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えたグローバルレベルでの戦略的拠点として位置付けている。

同センターの建設開始に引き続き、6月24日には西日本医薬品センター(大阪府寝屋川市)の地鎮祭を予定。その後、東日本(埼玉県久喜市)および富山(富山市)の医薬品センターも順次着工していく予定。

●九州医薬品センターの特長
(1)規範として日本版GDPガイドラインをクリア

(2)定温、保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどサプライチェーンのあらゆるニーズに対応

(3)保管エリアは温度と湿度を総合監視

(4)災害等に備えた、免震構造および非常用発電設備の設置

●九州医薬品センターの概要
住所:福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘6丁目1258番6他 
敷地面積:1万4,199.17平方メートル 
建築面積:5,002.60平方メートル
延床面積:1万7,279.16平方メートル
構造:鉄骨造地上5階建 
設備等:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備他 
営業開始予定:2020年9月 

※「GDP」(Good Distribution Practice:適正な流通基準)
医薬品の適正な流通基準に関しては、2018年12月28日に厚生労働省から、日本版GDPのガイドラインが発出されている。

●地鎮祭の様子(上)、拠点完成イメージ(下)

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