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公共シィー・アール・イー、ロジスクエア草加を竣工

2013/07/08

公共シィー・アール・イー(株)は、埼玉県草加市で開発を進めていた賃貸用物流施設「ロジスクエア草加」が完成し、6月14日に竣工し、7月5日より当施設の屋根を活用した太陽光発電の運転を開始したことを発表した。

「ロジスクエア草加」は、各種災害対策を見据えた仕様・構造計画により、テナント企業のBCP対応をサポートすると共に、機能性・汎用性を兼ね備えた環境配慮型物流施設を実現し、CASBEE埼玉Aランクの認証を取得している。

「ロジスクエア草加」は、東京外環自動車道「外環三郷西インターチェンジ」から約3kmの草加八潮工業団地内に立地し、用途地域が工業専用地域である為、24時間稼働が可能。周辺人口も多く、従業員確保の点においても恵まれた立地だ。

草加・八潮エリアは、都心部に隣接したロケーションと東京外環自動車道及び各主要高速道路への良好なアクセスにより、関東エリア全域をカバーする物流ネットワークの構築が可能であり、物流拠点として高いニーズを有している。

「ロジスクエア草加」は1万5,056.45平方メートル(4,554.57坪)の敷地に地上4階建、延床面積3万72.73平方メートル(9,097.00坪)の施設だ。構造として、柱が鉄筋コンクリート造、梁が鉄骨造のハイブリッド構法であり、ブレースの無い純ラーメン構造の為、フレキシブルな庫内作業動線の構築が可能となっている。

・各階床荷重 1.5トン/平方メートル、梁下有効高さ6.0m、庫内照度については300ルクスを確保し、倉庫部分の各階にトイレ及び休憩スペースをそれぞれ2箇所ずつ設置。更に、事務所及び駐輪場、喫煙スペースを東西2箇所に設けることにより、複数テナントによる分割使用も可能。
・搬送設備については、荷物用エレベーター(4.1トン)を6基、乗用エレベーター(11人乗)2基を実装すると共に、荷物用エレベーター2基、垂直搬送機4基をオプションにて増設対応が可能。
・塑性変形抵抗性に優れ、わだち掘れの発生を抑制する「半たわみ性舗装」をトラックヤード全域に採用。接車バースは大型トラック34台が同時接車可能とし、敷地内乗用車駐車場63台分及び大型トラック用待機スペースを確保。
・電気容量としては電灯500KVA、動力1,000KVAを実装し、倉庫面積全体の60%強に空調設備を導入できる余力を確保する。更に将来の冷凍冷蔵設備やマテハン設備等の設置による更なる使用電力量増加にも対応が可能な受変電設備増設スペースを確保。
・地震対策として、建物構造にハイブリッド構法を採用する事により、鉄骨造に比べて地震時の揺れを抑制。1階床は液状化・沈下の影響を受けない構造床形式とし、基礎構造は、地震時の地盤変形に追従する杭構法の採用により、地震動による変形を小さくすることで地震による被害を低減。
・緊急地震速報システムを導入し、気象庁からの地震速報ではカバーできない直下型地震に対しても館内に警報を発することが可能。
・水害対策としては、東西2箇所の受変電設備をGL+3m程度の高さに設置し、浸水による電源喪失を防ぐ。
・地震や地盤沈下で生じる建物躯体と外構部分の配管のレベル差を吸収する「可とう継手」を採用し、沈下対策実施。
・非常用発電機設置スペースを確保し、オプションにて設置対応が可能。
・人感センサーや節水型衛生器具の採用、全熱交換機の設置により、電気設備、給排水設備、空調設備それぞれにおいて省エネルギーに配慮。

「ロジスクエア草加」の屋根全域に出力0.7メガワット級の太陽光発電システム(単結晶シリコン型太陽光発電モジュールを2,772枚使用)を導入し、7月5日より発電を開始している。年間予想発電量としては約62万キロワット時超を見込んでおり、これは一般家庭約170軒分の電力量となる。

<ロジスクエア草加の概要>
名称:ロジスクエア草加
所在地:埼玉県草加市青柳一丁目5番34号
敷地面積:1万5,056.45平方メートル(4,554.57坪)
延床面積:3万72.73平方(9,097.00坪)
構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造、地上4階建て
工期:2012年6月15日~2013年6月14日
建築主:公共シィー・アール・イー(株)
設計 ・施工:(株)大林組
工事監理:(株)山下ピー・エム・コンサルタンツ

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