2018/11/07

日本GLP(株)は11月7日、茨城県猿島郡五霞町でマルチテナント型物流施設「GLP圏央五霞」の竣工式を執り行った。

「GLP圏央五霞」（地上3階建て、延床面積13万9,879平方メートル）は物流の大動脈である圏央道の五霞ICおよび広域幹線道路の新4号国道に至近で、関東全域のエリア配送および東日本の広域配送に適した先進的物流施設。(株)ニトリホールディングスと濃飛倉庫運輸(株)との賃貸借契約により、全賃貸面積の約7割で入居が決定している。ニトリの物流センターの運用は100％子会社の(株)ホー ムロジスティクスが行う予定。 

基準階の倉庫面積が約4万平方メートルと広く、効率的なワンフロアオペレーションが行える点が大きな特徴で、大型物流拠点の開設・運営に最適。各階にアクセス可能なダブルランプウェイを備えるほか、垂直搬送機や荷物用エレベータの追加設置により、縦搬送のニーズにも対応可能。さらに1階に低床・高床の各バースを設け多様な荷物に対応するほか、出幅14mと大型の庇を設置することで雨天時にも作業がしやすい環境を確保。就労環境の快適性を高めるため、高断熱材の使用や「ビッグアスファン」の設置に加え、厨房で調理した温かい食事を供するカフェテリアや24時間利用可能な無人売店、通勤者向けに十分な600台超の駐車場等も整備している。

BCP対策としては、燃料備蓄基地としても活用できる自家用給油所を設置。非常時には備蓄契約を締結したテナント企業が利用できるほか、72時間運転を可能にした非常用電源や地下水供給の設備も整えている。

日本GLPと五霞町は水害発生時における協力に関する協定を同日締結し、避難情報等が発令された際には「GLP圏央五霞」の2階および3階の車路に最大約1,600名の一時避難者を受け入れることで合意した。

●施設概要

施設名：「GLP圏央五霞」

所在地：茨城県猿島郡五霞町幸主力新田1-1

敷地面積：8万5,103平方メートル

延床面積：13万9,879平方メートル

構造：鉄骨造・制振構造

着工：2017年6月

竣工：2018年10月