[最新ニュース] 物流・生産拠点

大和ハウス、静岡最大のマルチテナント型物流施設着工

2018/11/13

大和ハウス工業(株)は11月15日から、静岡県富士市で現在開発中の物流施設専用産業団地「Dプロジェクト新富士」で静岡県最大となる延床面積約10万平方メートルの物流施設「DPL新富士Ⅱ」を着工すると発表した。

●「DPL新富士Ⅱ」の特徴 
(1)静岡県最大の物流施設開発
地上4階建て、延床面積9万9,209.80平方メートル(「エコパスタジアム」の約1.2個分)となる静岡県内最大の物流施設で、各階4テナント、最大16社のテナント企業が入居できるマルチテナント型物流施設となる予定。

(2)「職育近接」テナント企業の職場環境整備支援
テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立できるよう同施設で働く従業員専用の保育所 (運営:(株)ママスクエア)を施設内に完備。また、屋上には従業員や子どもが園芸体験できるよう、200平方メートルの園庭を設ける予定。職場に保育所があるため、親子で通勤ができ、緊急時でも保護者がすぐに対応できる。併せてコンビニエンスストアも設置する。

(3)静岡県内初のダブルランプウェイを採用
特殊車両である45ftコンテナ車が各階に直接乗り入れることができるらせん状のランプウェイを2基(ダブルランプウェイ)採用。また、施設全体で264台分のトラックバースも完備する。


(4)BCP対策・災害発生時の早期復旧を可能とする同社オリジナルの免震システムを導入
南海トラフ地震等の大地震を想定し、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、建物の機能を維持できるよう同社オリジナル免震装置「DKB弾性すべり免震支承」(※1)を配置する免震工法を導入する。

同システムにより揺れを最大で約8分の1に軽減できるため、上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業の再開を可能にする。

立地面でも海抜130m以上の場所にあるため、東海エリアにおいてBCPに取り組む企業の拠点として機能する。

※1:大和ハウス工業(株)、黒沢建設(株)、(株)ビー・ビー・エムの共同開発によるオリジナルの弾性すべり免震支承。今回は高減衰積層ゴム支承との併用。

(5)トラックの入場予約システムを導入
トラックの入場予約システム・オンラインチェックシステムを導入。トラックの入場予約システムはトラックドライバーや運送企業がトラックバースの予約をWEB上で行うシステムで、入居テナント企業は施設内作業や物資 の移動計画が立てやすく、物流施設の運営効率を高めることができる。また、トラックドライバーも平均荷待ち時間を約7割(59分)削減する(※2)ことができる。

オンラインチェックインシステムは物流施設から一定の半径内に入った際に、トラックドライバーが携帯電話から物流施設への入退場受付を登録できるシステムで、トラックバースへの接車前後の時間のロスを減らし、施設内の作業効率を上げることができ、ドライバーの作業時間を約1割削減(※3)できる。

※2:国土交通省の資料「『トラック予約受付システム』の導入事例」による。 
※3:同システムを開発したHacobu 社調べ。 

(6)静岡県で展開する物流施設
同社は2008年より静岡県で、製造業や物流企業向けに「Dプロジェクト沼津」(沼津市、2008年竣工)や「Dプロジェクト掛川」(掛川市、2014年竣工)、「Dプロジェクト南稜」(富士宮市、2018年竣工)等6棟のBTS型の物流施設を展開。マルチテナント型物流施設では、隣接地に「DPL新富士」を2017年9月に竣工し、同時に満室稼働している。

●建物概要
名称:「DPL新富士Ⅱ」
所在地:静岡県富士市厚原字込野1699-1
交通:新東名高速道路新富士ICより約0.8km
敷地面積:4万4,161.87平方メートル(1万3,358.96坪)
延床面積:9万9,209.80平方メートル(3万10.96坪)
構造・規模:プレキャスト・プレストレストコンクリート造、免震構造、地上4階建て
設計・施工:(株)安藤・間
着工日:2018年11月15日
竣工:2020年4月(予定)
入居:2020年4月末(予定)
問い合わせ先 :大和ハウス工業(株)東京本店建築事業部 03-5241-2200
        沼津支店建築営業所 055-923-8335(沼津支店)

●「DPL新富士Ⅱ」外観パース(上)、保育所(イメージ)(中)、ダブルランプウェイ(イメージ)(下)

|↑一覧に戻る|