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文化シヤッター、環境・防災をテーマに総合試験施設を開設

2017/07/26

文化シヤッター(株)は7月25日、業界初の耐震試験装置をはじめとする7種類の試験設備を導入した総合試験施設「ライフイン環境防災研究所」をオープンさせた。

同社では2008年、基礎技術の研究から商品評価・検証を行う試験・検証施設「ライフインセンター」を、同社基幹工場である小山工場の隣接地に開設している。今回オープンした研究所は、既存のセンターをEAST棟とし、WEST棟を増築して規模と機能を拡充。名称もライフイン環境防災研究所に改めたもの。

増築したWEST棟には、「環境」をテーマに隣接する部屋からの音響透過損失の測定や遮音性能を確認できる「音響試験室」、断熱性能や結露防止性能の測定に加え、隣接する独立した部屋で商品が使用される環境での動作や開閉試験を行える「環境・断熱試験装置」。また、「防災」をテーマに、直接地震動を作用させる「耐震試験装置」、鉛直・水平荷重・載荷・衝撃・疲労などの強度を検証できる「構造試験場」、自動でゲリラ豪雨を想定した注水や排水ができる「止水試験場」の5種類の試験設備を導入した。

また、既設のEAST棟には、「環境」をテーマに、試験装置の外部から侵入する電磁波を遮断し、正確に電磁波の計測ができる「電磁シールド室」と、「防災」をテーマに、強制振動を発生させ、振動負荷による評価試験を行う「振動試験機」の2種類の試験設備を新たに導入した。

EAST棟では従来、防火や耐風圧などの性能試験を行う「試験ゾーン」と、一般の生活者として商品の操作性や安全性などを実際に触れることができる「体感ゾーン」を設け、既存商品の改良改善および新商品の開発に取り組んできた。

●「ライフイン環境防災研究所」概要
<建物概要>
・住所:栃木県小山市上石塚644-1
・敷地面積:18,135平方メートル
・建築構造:鉄骨2階建て(EAST棟・WEST棟)
・建築延床面積:6,939平方メートル(EAST棟:4,237平方メートル、WEST棟:2,702平方メートル)
・オープン:2017年7月25日

<WEST棟(増築)の試験設備>
 (※は新試験設備)
環境;音響試験室(※)、環境・断熱試験装置(※)、屋外暴露試験場
防災:耐震試験装置(※)、構造試験場(※)、止水試験場(※)

<EAST棟「試験ゾーン」の主な試験設備>
 (※は新試験設備)
環境:電磁シールド室(※)、恒温恒湿室、動風圧試験機、防音室、照射試験機防災: 振動試験機(※)、耐火試験炉、層間変形追従性試験機、ドア開閉試験機、耐久試験用ロボット

<EAST棟「体感ゾーン」の主な設置商品>
セーフティ&セキュリティスペース
…防火防煙シャッター、軽量シャッター、窓シャッター「マドマスターシリーズ」、高速シートシャッター「大間迅」、防犯ドア、開放軽減機構付き鋼製ドア「エア・バランサー」、BX止水板「ラクセット」

ユニバーサル&バリアフリースペース
…バリアフリー対応引戸「カームスライダー」、高齢者集合住宅向け玄関ドア「ヴァリフェイス」、ユニバーサルデザイン折れ戸「ヒクオス」「スライド-レ」、環境エクステリア建材「テクモク」

<ISO/IEC17025>
試験所認定の国際規格を2009年6月12日付けで取得
認定範囲:防火・耐火試験、気密・水密試験

(上)ライフイン環境防災研究所外観~既存のEAST 棟(手前)と増築したWEST棟(奥)
(中)耐震試験装置
(下)構造試験場

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