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ヤマトオートワークス、「スーパーワークス名古屋工場」竣工

2013/04/12

ヤマトホールディングス傘下のヤマトオートワークス(株)(本社:東京都江東区)は、平成25年4月24日、日本最大の貨物貿易港である名古屋港付近に、車両整備工場「スーパーワークス名古屋工場」を竣工すると発表した。

同社は、運送事業者の“利便性向上・コストダウン・コンプライアンス経営支援”をコンセプトに、車両の管理・整備や、燃料供給、出張点検など幅広いサービスを一括して提供している(1年間整備契約を結んだお客様(運送事業者)向けの会員制サービス)。最大の特長は、24時間365日稼動かつ作業効率を追求した車両整備工場「スーパーワークス」によって実現する“お客様の稼動を止めない車検・整備”だ。例えば、車検や整備が必要な車両を、お客様の業務終了後に引き受け、翌営業日の始業までにお届けすることが可能。

近年、自動車貨物の輸送トン数が減少する中、運送事業者はより一層の収益向上のために「買い替え延長による車両費削減」「車両の稼働率向上」に取り組んでいる。同社では、それらの課題解決を支援するために「スーパーワークス」の拡充を進めてきたが、「貨物取扱量日本一の名古屋港周辺に運送事業者の拠点が多数ある」「伊勢湾岸道と名古屋高速の交通の便の良さから、運送事業者数が増加傾向にある」といった理由から、名古屋港湾岸地区に「スーパーワークス名古屋工場」を竣工することにした。

大手の製造業や通販企業の物流拠点が多い名古屋港周辺には、海上コンテナ(輸出入品)の輸送を手掛ける運送事業者が多いため、トラクター・トレーラー(海上コンテナは一般にトレーラーに載せられ、トラックやトラクターで牽引される仕組みで輸送される)の保有率が高い特長がある。そこで当工場には、トラック・バスの整備設備に加えて、スーパーワークスでは全国で初めてトラクター・トレーラーに対応する設備を導入した。また、車両の車検・3か月点検等の車両管理業務を同社が一括で請け負うことで、予備車の保有台数を削減し、運行中や仕向地での突発故障を抑制することができる。このような設備・サービスによって、景気の影響を受けやすい輸出入品を取り扱う名古屋市近郊の運送事業者に、保有するトラクター・トレーラーの台数を最適化しながら稼働率を上げるソリューションを提案していくとしている。

今後の展開として、名古屋港近隣に拠点がある約1,600社(車両台数約3万2,000台)の運送事業者に営業をし、5年以内にエリア内シェア12%(年間約3,800台)を目指す。ターゲットエリアは、愛西市、弥富市、飛島村、名古屋市、東海市、他。

<スーパーワークス名古屋工場の施設概要>
名称:スーパーワークス名古屋工場
所在地:愛知県海部郡飛島村大字飛島新田字梅之郷東ノ割145番15
延床面積:1,013平方メートル
敷地面積:6,151平方メートル
構造:鉄骨造2階建
着工:平成24年11月22日
竣工:平成25年4月24日
営業開始:平成25年4月26日
特長:1ラインでトラクターを2台同時に整備できる「4柱リフト」を導入(同社全国初)。トラクター・トレーラーを保有する運送事業者が多い名古屋港(飛島埠頭)地区ならではの設計で、整備対応力を向上させる。
その他(環境対応設備・事業継続対応):太陽光発電・蓄電池・天窓採光、全館LED照明、雨水や廃油の利用(洗車、床暖房)

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