2014/03/13

味の素(株)（本社：東京都中央区）の連結子会社の味の素物流(株)（本社：東京都中央区）は、東日本大震災の津波被害で全損した東北地方の中核物流拠点を再建し、「新仙台低温物流センター」として、3月17日より稼働を開始すると発表した。

同社では、被災した前施設と同じ場所に新物流センターを建設するにあたり、建物の構造強化や、従業員事務所を倉庫の2階以上へ配置するなどの地震・津波対策を講じた。

同センターは、前施設と同様、冷蔵（チルド）・冷凍倉庫とドライ倉庫の機能を有しており、3温度帯倉庫が少ない東北エリアにおいて、多くの顧客に利用いただく予定だ。さらに同センターは、味の素グループの東北6県（福島県、宮城県、山形県、岩手県、青森県、秋田県）における物流拠点、かつ、全国の物流ネットワークを構築する拠点となる。

同社は、新物流センターの稼働により、さらなる品質水準の向上を図ると共に、被災地域での従業員の雇用を確保し、食品物流を通じて地域社会へ貢献していくとしている。

＜味の素物流(株)新仙台低温物流センターの概要＞

所在地：宮城県仙台市宮城野区蒲生2丁目31番4

構造：地上3階建て

特徴：

(1) 建物の構造強化（鉄骨構造→鉄筋コンクリート構造）

(2) 従業員の常駐する事務所は倉庫の2階以上に配置

(3) 建屋の2階に車両の駐車スペース設置

(4) 電源設備の高所への設置（変電設備・自家発電機 等）

敷地面積：約9,940平方メートル

延床面積：約9,780平方メートル

設備投資額：約17億円

着工：2013年3月1日

完工：2014年2月28日

稼働開始：2014年3月17日

従業員数：約60名