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日通、原木インターナショナルロジスティクスタウンNo.2(BILT-2)を竣工

2014/01/21

日本通運(株)は、千葉県市川市原木に「原木インターナショナルロジスティクスタウンNo.2(以下、BILT-2)」を新設し、1月21日に竣工したと発表した。

原木地区は、成田空港と羽田空港の中間に位置し、また東京港からも近く首都圏エリアにおける国際物流と国内物流の結節点であり、東京税関も出張所を置くなど、航空・海上双方の国際貨物を取り扱う上で、非常に利便性が高く、多くの物流拠点が所在している。

このたび竣工した「BILT-2」は、これらの恵まれた立地条件を生かし、ますます多様化・高度化する顧客の物流ニーズに応えることを目的として建設したもので、輸出入貨物を取り扱うためのセキュリティ面、危機管理面で万全な体制を整えている。

セキュリティ面では、高度な保安・品質管理が求められるハイテク機器・医療機器などの物流需要に幅広く対応するため、国際的なセキュリティ認証であるTAPA-Class Aの取得を予定し、同規格に準拠する各種セキュリティシステムを備えている。

TAPAとはTransported Asset Protection Association の略で米国のハイテク製品メーカー、その製品の輸送・輸出入業者、監査・コンサルタント法人などにより、1997年米国で組織化された非営利団体。 TAPA認証制度とは、製品の輸送・保管中の紛失・盗難を防ぐためのセキュリティ(保安・警備)規格。TAPAの基準は3段階に分かれており、その要求するレベルにより最上級のClass Aから最小限の基準であるClass Cまである。

危機管理面では、自家発電機の導入により大規模災害などの非常事態発生時におけるBCP対応を考慮しており、高付加価値の物流サービスを提供するという。

さらに、同施設は全館においてLED照明器具を採用したほか、施設屋上に太陽光パネルを設置した環境配慮型の設計を施している。

同社は、これまで原木地区において3棟(延床面積約3万4,000平方メートル)の物流施設を運営し、国際航空貨物を中心に保管・流通加工・配送など各種ロジスティクスサービスを提供してきた。このたびの「BILT-2」竣工により、同地区における当社の国際物流倉庫は計4棟、7万1,000平方メートル規模になる。

また、本年は羽田空港発着で昼間時間帯の国際便発着枠拡大に伴う貨物の増加が見込まれ、同空港国際貨物ターミナル内に同社が保有する保税上屋と連携を一層強化するとともに、BILT-2内においても保税蔵置場の新設を計画しており、顧客の様々な要望にも応える。

同社は、今後も高品質なロジスティクスサービスを提供し、顧客のサプライチェーン最適化に貢献していくとしている。

<日通航空原木インターナショナルロジスティクスタウンNo.2(BILT-2)の概要>
住所:千葉県市川市原木2526-23
構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上6階建
敷地面積:2万6,906.18平方メートル
(注)隣接施設(原木インターナショナルロジスティクスタウンNO.1)を含む。
延床面積:総延床面積 3万6,676.30平方メートル
(うち 倉庫部分 3万1,829.96平方メートル、事務所部分 3,659.70平方メートル)
主な仕様:TAPA FSR2011準拠セキュリティシステム(TAPA-Class A認証取得予定)、自家発電機、太陽光パネル(太陽電池枚数 828枚、最大出力 207kW)、全館LED照明、外構ハイブリッド照明、外構遮熱舗装、荷物対応エレベーター6基、高床ホーム、空調倉庫

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