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山善、ロジス関東に「t-Sort」を導入

2022/01/13

(株)山善は1月13日、国内最大の物流拠点である「ロジス関東」(群馬県伊勢崎市)で、プラスオートメーション(株)(+A)の次世代型ロボットソーター「t-Sort」のRaaS(Robotics as a Service)活用を開始した。仕分け業務の自動化・効率化を図りながら、労働環境の改善、作業効率および作業精度の向上に繋げていく。

同社は持続的な成長に向け、2019年度から2023年度にかけて、600億円の投資枠を設定しており、対象領域は「DX」、「自動化・省人化」、「グリーン成長」、「物流」の4分野。同社は昨年11月、主に生活用品の物流拠点である「ロジス関東」に、+Aのロボットソーター「t-Sort」を導入。作業者は仕分けする商品のJANコードをスキャンし、商品をt-Sort の上に置くだけ。t-Sortは、タグが埋め込まれた塩ビシートの上を自走し、仕分け箱の中に商品を自動で投入する。これにより、誤仕分けは限りなくゼロに近づけることができる。また、バッテリーを仕分け場に設置することで、t-Sort自体が自動充電を行い、24時間稼働する。

今回、ロジス関東では、24台のt-Sortを導入し、量販店に出荷する雑貨の店舗別の仕分け作業を行っている。仕分け箱の前に緩衝材の役割を果たす「ハンモックシュート」を設置することで、取り扱いに注意が必要な雑貨も破損することなく、t-Sortでの仕分けが可能となった。仕分け対象商品は約800アイテム超。縦3cm×横3cm・重さ1gのものから、縦45cm×横30cm・重さ15kgのものまで対応している。導入後、作業者は従来の12名から5名に減り、作業効率も約3倍と大幅に向上したほか、商品だけでなく、梱包箱に同封する納品書もt-Sortが仕分けることで、人的ミスを防止しており、出荷に関わるミスも限りなくゼロに近づけている。

今後は、入庫品の仕分け作業等でもt-Sortの活用を検討していくほか、t-Sortに商品を置く作業を、AIピッキングソフトウェアを搭載した協働ロボットで代行する技術検証も進めていく。そのシステム設計と技術検証は、同社エンジニアが行っていくとしている。

●「ロジス関東」での「t-Sort」稼働の様子

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