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キョクレイ 本牧物流センター稼動開始

2021/03/01

(株)キョクレイは3月1日、「本牧物流センター」の稼動を開始した。

同センターは山下ふ頭の再開発に伴い、閉鎖予定の山下物流センターの代替センターと位置づけられており、設備能力は3万773トンで山下物流センターより約7,500トン増強。高効率自然冷媒(NH3/CO2)冷凍機およびLED照明の採用による環境負荷低減と入退室者の体表面温度測定を兼ねた顔認証システムでのセキュリティー機能を備えるほか、自動化設備をはじめとした先端技術を導入した最新の冷蔵倉庫となる。

同センターの稼働により、増強された設備能力を活かすほか、周辺拠点と連携することにより、従来は庫腹不足のため十分に応えられなかった顧客ニーズを取り込む方針。特に従来からのキョクレイの強みである果汁原料や乳製品の保管・流通加工業務は、豊富なFC級兼用庫腹や、多温度帯に対応した小部屋保管庫の設置によるきめ細やかな温度管理サービスの提供が可能となり、顧客の一層高度な要望にも応えることができるようになった。

また、これまでの業務革新の取り組みの成果を活かした、自動運転フォークリフトやパレット自動倉庫、移動ラック、パレットチェンジャー等、最新の自動化設備も導入し、業務効率化を進めている。特に冷蔵温度帯対応の自動運転フォークリフトは、稼働時2台を導入。自動倉庫と連携することにより、冷蔵庫から荷捌き場までの一連の搬送作業の一部の自動化を実現している。今回の成果を活かしながら自動化の範囲を拡大していく計画。さらに輸配送機能面では、周辺拠点との輸配送網の構築やグループ会社であるNKトランスの事業所を設置することによる運送機能の強化、トラック予約システム導入によるバース管理の効率化と車両待機時間の短縮を実現。業容拡大とトラック乗務員の負荷軽減の両立を図る。

●本牧物流センター概要
所在地:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭8番110 
設備能力:3万773トン 
(F級冷蔵庫 8,812トン、FC級兼用 7,756トン、C級1万4,205トン)
構造:地上4階建 免震構造(冷蔵倉庫部分) 
接車バース:24基 
設備機能:高効率自然冷媒(NH3/CO2)冷凍機、LED照明、顔認証セキュリティシステム(体表面温度測定含む)、自動運転フォークリフト、パレット自動庫、移動ラック、検品室、パレットチェンジャー、トラック予約システム

●本牧物流センター(左)、自動運転フォークリフト(中央)、パレット自動庫(右)

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