2021/02/17

楽天(株)と(合同)西友は2月16日、両社が協働運営するネットスーパー事業「楽天西友ネットスーパー」で、関西地域における出荷能力の拡充を目的に、大和ハウス工業(株)が開発する大型物流施設「DPL茨木」（大阪府茨木市）の全フロアを賃借し、専用物流センターを新設すると発表した。同施設の稼働開始時期は2021年内の予定。

昨今、「新しい生活様式」のもとECが生活基盤としてますます定着し、ネットスーパーに対する需要は急速に拡大しており、同事業も2020年10月～12月の売上が昨年同期比39.9％増と加速度的に成長している。

今回、新設する物流センターでは、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯で商品の保管ができるほか、搬送等の自動化設備を導入し、倉庫内作業を効率化。これにより、当日配送枠を拡充し、関西地域における供給能力の強化を図るほか、サービスの利便性向上を図る。

同事業では、今年1月より、神奈川県横浜市に最大3万～4万アイテムの取り扱いが可能な専用物流センターを稼働開始（注1）。同施設では、自動化設備を導入することで、従来オペレーション（注2）と比較し、約60％の省人化が実現した。

楽天と西友は今後も、強固なサービス供給体制の構築を推進し、高まるニーズに応え、ユーザーの利便性向上を目指す。

注1：首都圏ではエリアに応じて千葉県柏市の物流センター、神奈川県横浜市の物流センター、および実店舗から配送

注2：千葉県柏市の物流センターのオペレーションと比較

●新施設概要

物件名：DPL茨木

所在地：大阪府茨木市丑寅一丁目1番1

事業主：大和ハウス工業(株)

稼動開始：2021年内予定

延床面積：約1万7,600坪（約5万8,000平方メートル）

物件階数：地上4階建

概要：「DPL茨木」は名神高速道路の吹田JCTから約1.8kmと近接し、大阪駅からは15km圏内のアクセスに優れた物流拠点。阪急電鉄京都線南茨木駅と大阪モノレール南茨木駅からは徒歩約13分に位置しており、職住近接の就労環境も整っている。

配送エリア：大阪・兵庫・京都・奈良の一部エリアを対象に配送予定。