[最新ニュース] 物流・生産拠点

日通、国内4拠点目の東日本医薬品センターを竣工

2021/02/24

日本通運(株)は2月18日、埼玉県久喜市で東日本医薬品センターの竣工式を実施した。

東日本医薬品センターの竣工により、医薬品サプライネットワーク構築の核として計画していた国内4拠点(東日本、西日本、富山、九州)がすべて竣工することとなる。

東日本医薬品センターは同社が保有する国内の倉庫では、昨年12月18日に竣工した西日本医薬品センターと同規模で、2017年1月竣工のTokyo C-NEXに次いで2番目の規模となる。

同センターは圏央道のほぼ中心に位置する立地優位性を活かし、東日本エリア各地への供給機能に加え、成田国際空港を利用した原料、原薬の輸入、製品輸出等、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えた戦略的拠点として位置付けている。

同社は医薬品に関するGDP(Good Distribution Practice:適正な流通基準)の日本への導入に伴う医薬品物流の変化に対応し、GDPに基づく品質管理に加え、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワークを構築することとしている。国内4拠点の竣工、医薬品専用車両の配備(2020年10月)、および物の動きと物流品質のトレーサビリティを実現するロジスティクスプラットフォームの構築により、今月から順次医薬品業界の顧客にサービスの提供を開始する。

●東日本医薬品センターの特長
・規範としてGDPをクリア
・安全・確実なオペレーションを確保するため、入荷エリア、保管エリア、出荷エリアを明確に区分し、入荷用と出荷用の専用EVをそれぞれ設置
・入出荷作業の際の防虫管理とセキュリティのために、トラックドック、前室、エアシャワーを配置
・定温、保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリア等サプライチェーンのあらゆるニーズに対応
・保管エリアは温度とセキュリティを総合監視
・災害等に備えた、免震構造および非常用発電設備の設置

●倉庫の概要
住所:埼玉県久喜市江面265-1
敷地面積:3万5,040.90平方メートル
建築面積:1万6,853.49平方メートル
延床面積:6万5,346.47平方メートル
構造:5階建(鉄骨造)
設備等:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備 他
医薬品の適正な流通基準に関しては、2018年12月28日に厚生労働省から、日本版GDPのガイドラインが発出されている。 

●日本通運・齋藤充社長の施主挨拶(上)、東日本医薬品センター外観(下)

|↑一覧に戻る|