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日本GLP、あんしんと「GLP沖縄浦添」を協働開発

2021/01/21

シンバホールディングス(株)傘下で沖縄県下最大規模の物流会社(株)あんしんと日本GLP(株)は1月21日、沖縄県浦添市で延床面積約6万2,000平方メートルの先進的物流施設「GLP沖縄浦添」の協働での開発を決定したと発表した。2021年10月着工、2023年2月竣工予定であり、あんしんが一棟全体を利用する。これにより、あんしんでは「あんしん沖縄ロジスティックゲートウェイ構想(仮称)」が始動する。また、日本GLPによる沖縄県での開発は同物件が初となる。

沖縄県では県外からの全国型チェーン企業の進出増加等により、新たな物流施設に対するニーズが高まっており、沖縄県の主要玄関口の那覇市に隣接する浦添市は浦添北道路・臨港道路浦添線の開通により物流施設に適したエリアとして注目されている。「GLP沖縄浦添」は沖縄県内の希少な先進的物流施設で、臨港道路浦添線に面している。また、重要港湾の那覇港から約8km、那覇空港からは約11.5kmとアクセスに優れ、県内の広域搬送拠点に適している。

あんしんは浦添市牧港に取得した用地において、新たな物流センターを整備する「あんしん沖縄ロジスティックゲートウェイ構想(仮称)」を推進中。今回、物流施設の開発・運営において幅広い知見と専門性を有する日本GLPとの協働での開発を決定し、「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)」に基づく総合効率化計画の認定を受けた。県内に分散する物流拠点の集約化を念頭に、CO2の排出削減、交通渋滞の緩和に資する基幹拠点として「GLP沖縄浦添」を活用する予定。沖縄に進出するあらゆる業種業態の顧客の物流を支えるほか、県民、観光客をはじめとする全ての物流ニーズに対しても高品質な物流サービスの提供が可能になる。同構想では、IoT、ビッグデータ、AIの活用によるスマート物流の実現を目指すほか、生産性の向上や日々物流業務に携わる従業員の快適な働く環境を整備。沖縄県が推進する国際物流事業のさらなる発展にも貢献できる戦略拠点になる見込み。

「GLP沖縄浦添」は物流施設として県内最大級の規模で、施設の特徴としては3階へのスロープを設け、2フロア(1-2階、3-4階)での効率的なオペレーションを可能にしている。加えて、バースの設置階である1・3階はブレースのない構造とすることで、搬入出業務の効率性を高めている。また、重量物や大型パレットに対応する床荷重設定や、垂直搬送機ならびに貨物専用エレベーターの設置により、あんしんが取り扱う幅広い顧客の荷物に対応する。BCP面では、万一の高潮等への対策として電気室を上層階に設置するほか、非常用発電を備えている。

●施設概要
施設名:「GLP沖縄浦添」
所在地:沖縄県浦添市牧港5
敷地面積:約2万9,000平方メートル
延床面 積:約6万2,000平方メートル
構造:地上4階/耐震・鉄骨造
着工:2021年10月
竣工:2023年2月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)

●「GLP沖縄浦添」外観完成イメージ

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