シーオス㈱は9月1日、自社内に有するコンサルティング・システム・ロボティクス・現場運営・建設の5つの事業を統合し、「建設」をハブとした一気通貫のファシリティデザインサービス「コンストラクション・エンジニアリング」の提供を本格化したと発表した。今回、自社主導で物流拠点構築を進めるための建設業許可を取得し、元請として企画構想から施工までを一気通貫で提供できる体制を強化したと発表した。

同社は、物流業界では慢性的な技術者・職人不足や高齢化、「2024年問題」をはじめとする労働環境の変化等かつてない構造的な課題に直面しているほか、経営の投資判断・業務設計・現場運用のいずれかが欠けることで、「事業変化に対応できる無駄のない投資計画が描けない」「最新機器やロボットを導入しても前後工程のつなぎが噛み合わない」「過酷な作業環境で人が定着しない」といった“間違った建物”が生まれるケースが後を絶たない点を指摘。同社はそうした状況を「テクノロジーと現場視点による建設業のアップデート」を実現する好機と捉え、「建設」をハブとした一気通貫のソリューションの提供に取り組んでいる。

同社は単に指示された通りの建物を造る建設会社ではなく、5つの事業を内包していることで実現できる、次の3つの視点を統合したファシリティデザインを提供するという。

①物流拠点再編・新倉庫への移転構築(構想・投資最適化)
事業成長に連動した段階的キャパシティ設計と投資回収(ROI)シミュレーションにより、ピーク荷量依存の過剰スペック投資を防止する。

②物流施設内の業務の最適化(業務・システム・ロボティクス統合)
工程のボトルネックを見極め、業務・WMS・マテハン(ロボット)の最適な組み合わせをベンダーフリーで提案・実装する。

③物流運営の見直し・環境改善(労働環境・組織活性化)
エリアごとに調整可能な局所空調など空間設計により、酷暑・寒さや重労働を排除し、期中離職を防ぐ、安全で定着率の高い現場環境を創出する。

同社の支援先では、全館空調をやめて局所空調と搬送ロボットを組み合わせることで空調業者提案比の投資額を約20%抑制した事例、1万坪超のセンターでAMR「TUGBOT」により1日約100往復の搬送工程を無人化した事例、職場環境満足度を平均83.3%まで改善した事例等、投資対効果と労働環境の両立を実現した実績を紹介。自社開発の統合制御ソフトウェア「Logiler Move」と「TUGBOT2」を組み合わせることで、多様な物流現場の課題解決を推進している。今後も、食品物流をはじめとする高度な温度管理が求められる現場に対して、実務に即したロボティクス・ソリューションの提供を通じてロジスティクス全体の生産性向上に寄与していくとしている。